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米・ロクシタン、2021年1月26日倒産-連邦破産法申請、日本の店舗は営業継続

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フランス発祥の化粧品ブランド「L’OCCITANE(ロクシタン)」(本社:ルクセンブルク)の米国法人「L’OCCITANE INC.」(本社:ニューヨーク州)は、2021年1月26日に米国ニュージャージー州連邦破産法第11条(Chapter11/民事再生法に相当)を申請し倒産した。

ロクシタン、香港上場・M&Aで多角化進めていた

ロクシタンは1976年にフランスで創業。
1990年代には米国・中国・日本など海外に現地法人(販売会社)を相次ぎ設立、ブランド名に「EN PROVENCE」を冠し「自然派化粧品ブランド」として急拡大した。
2010年には香港証券取引所に上場、2018年からは「ELEMIS」「LimeLife」といったブランドを相次ぎ買収するなど事業多角化を推進。2020年度時点では「L’OCCITANE Group(ロクシタングループ)」として、世界90ヶ国で6ブランド、全3,486店舗(うち直営1608店舗)を展開していた。

台灣歐舒丹(台湾法人)の店舗は従来通り営業する。
(写真:羅東店/宜蘭県羅東鎮)

ロクシタン米法人、破産法申請で一部閉店・店舗再編

L’OCCITANE INC.は、ロクシタンの米国法人として1995年7月10日に設立。2021年1月現時点での店舗数は路面店・モール・空港を中心に166店舗(米国36州及びプエルトリコ)、物流センターはニュージャージー州デイトン、総資産は約1億6100億ドル($161million)。負債総額は約1億6200万ドル($162million)。
米国法人は近年、オムニチャネル戦略の一環としてオンライン販売への移行を推し進めていたが、新型コロナウイルス感染拡大による実店舗の休業・時短営業もあり、2020年4月から12月の前年比売上高が21%減少(約1億1116万ドル)、実店舗(Brick and Mortar)売上高が56.5%減少。オンライン売上高が72%と大幅に増加したにもかかわらず、高額な店舗賃料が経営の足かせとなった。そのため、連邦破産法のもと不採算店舗(23店舗)の閉鎖や家賃減額交渉をはじめとする店舗網再構築の方針を決めたとしている。
ロクシタンのYann Tanini氏は「Just like in L’Occitane’s other markets around the world, we look forward to continuing to serve our loyal clients here in the U.S. in our boutiques, online, and through our amazing team of passionate beauty advisors.」とコメント、米国外の店舗と同様のサービスが維持されることとなった。
1月27日現時点では、大半の店舗が新型コロナウイルス感染対策に関するガイドラインを遵守したうえで営業、従業員への賃金支払を継続しており、商品券(ギフトカード)なども利用可能となっている。

フランス本社・日本法人などの店舗は営業継続

今回の連邦破産法11条申請は米国法人のみが対象となっている。
そのため、フランス本社や日本法人、ロクシタングループの各ブランド・店舗については、通常通り営業を継続する。

ロクシタンジャポン(日本法人)の店舗は従来通り営業する。
(写真:久留米岩田屋店/福岡県久留米市)

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フタバ図書、経営難で2021年3月から新会社運営に-エディオン・蔦屋書店・日販・広島県ファンドなど出資、TSUTAYAとFC契約へ

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大手書店「フタバ図書」(広島市西区)は、広島県100%出資の投資ファンド運営会社「ひろしまイノベーション推進機構」(広島市中区)が設立した新会社に2021年3月1日付で主力事業を譲渡する方針を2021年1月28日に発表した。

フタバ図書の複合書店「GIGA福山店」。
(旧ダイエー、閉店済み)

広島本社の大手書店、「粉飾発覚」で大量閉店していた

フタバ図書は1913年9月に創業、1951年7月に現法人を設立。
長らく広島地場ローカルの書店チェーンであったが、1990年代からは「未来型複合専門書店(日本一の複合専門書店)」を称する新業態を経営の柱に据え、1997年2月にMEGA業態1号店「MEGA中筋店」、2000年4月にはイズミ広島駅前店跡にGIGA業態1号店「GIGA広島駅前店」を相次ぎ出店。
2004年にはダイヤモンドシティ(現・イオンモール)の大型専門店として「TERA広島府中店」「TERA福岡東店」を相次ぎ出店、するなど、多種多様な出店モデルを確立することで展開地域を全国へと拡大していった。

旗艦店「GIGA広島駅前店」。(旧イズミ)

2013年にはボックスグループ(埼玉県さいたま市)の複合書店「スーパーソフトボックス(現・フタバGIGA)」を取得、2015年7月にはアペックス(福岡県久留米市)からCD/DVD販売・レンタル店「ビデオアメリカ」を取得するなど、積極的なM&Aにより首都圏・福岡県の店舗網を拡充。従来からのインターネットカフェ「フタバ@アットカフェ」に加え、24時間フィットネスジム「HYPER FIT24」やリサイクルショップ「買取大陸」、コンビニ「ローソン+フタバ図書」「ローソン×フタバ図書」、アミューズメント施設、コインランドリーなど、関連事業の多角化を図り、2018年3月期の売上高は373億円を記録した。

ネットカフェ・レンタル・リサイクル店を併設していたフタバ図書九州1号店「GIGA天神店」。(旧ビブレ)
ジュンク堂書店と同居するも差別化を図っていた。
(福岡市中央区/2001年12月開店・2011年10月閉店)

その一方、2019年に「物流システムのトラブル」を理由とした商品の未入荷が発生、さらに同時期に粉飾決算が明らかとなるなど経営不振が表面化。2020年から「フタバ図書GIGA本通店」「フタバ図書MEGA岡山青江店」「フタバ図書ジ アウトレット広島店」といった主力店舗の閉鎖、関連事業からの撤退を含む大規模リストラを進めていた。
これにより、2021年1月現在の店舗数は39店舗(最盛期の半分ほど)となった。

ローソンやネットカフェとの複合店舗。

広島県・広島財界・蔦屋書店・日販が支援

フタバ図書を運営することになる新会社は、ひろしまイノベーション推進機構(広島県100%出資)運営の「ふるさと連携応援ファンド投資事業有限責任組合」が2020年11月に設立したもので、資本金は5000万円。
広島県100%出資のファンドに加え、大手書店グループ「蔦屋書店(旧・TSUTAYA)」、大手出版取次「日本出版販売(日販)」、広島発祥の大手家電量販店「エディオン」、広島県第二地銀の「もみじ銀行」、マツダ創業家の自動車カーディーラー「広島マツダ」が出資を予定。日販横山淳上席執行役員がCEO(代表取締役社長)に就任、蔦屋書店土橋武TSUTAYA FC本部副本部長がCOO(最高執行責任者)に就任、フタバ図書現執行役員が取締役に昇格する。

フタバ図書GIGA広島駅前店とエディオン蔦屋書店。

新会社はフタバ図書と関連会社6社から「39店舗及びメディアマックス事業(レンタル卸)を含む主要事業」を承継。TSUTAYAのフランチャイズに加盟するもの、フタバ図書の商号(屋号)は存続する。
フタバ図書は、広島県内の書店としてはいち早く多角化路線に舵を切り大手書店へと成長を遂げたものの、広島県・広島財界・書籍関連大手が中心的な役割を果たし、経営規模を縮小しつつ再建を図ることとなった。

関連記事:ジュンク堂書店福岡本店、2020年6月30日閉店ーMMT再開発で、西通りに仮店舗開設

ライフ新森店、2021年1月31日閉店-新森古市駅前の旭東ビル、新型コロナによるビル所有者破綻で

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大阪府大阪市旭区新森の大阪メトロ今里筋線新森古市駅近くにある総合スーパー「ライフ新森店」が、2021年1月31日午後6時をもって閉店する。

老舗ブレーカー企業本社のテナントとして開店

ライフ新森店は、1998年11月に旭東ビルディングの核店舗として開店。建物は地上5階建、営業フロアは1~2階、売場面積は1,995㎡。ブレーカー製造メーカーの旭東ホールディングス(旧・旭東電気)が所有しており、3~5階には旭東HDの本社機能や各種試験設備が置かれている。

ライフ新森店・旭東ビルディング。

建物の所有者である旭東HDは、新型コロナ感染拡大による中国現地法人の経営悪化を受けて、2020年4月に民事再生法適用を申請、同年9月に破産手続きを開始。事業会社であった旭東電気は、同年6月に大手電子部品メーカーの加賀電子とスポンサー契約を締結、同年11月からは加賀電子の完全子会社へ事業承継を行うスキームにより加賀電子グループとなるなど、経営環境が激変していた。

地域有数の大型スーパー、跡地活用については未発表

ライフ新森店は2014年に大規模リニューアルを実施。従来の食料品・衣料品に加え、100円ショップ「Seriaライフ新森店」を導入することでインテリア雑貨などの拡充を図ったが、Seriaはライフ閉店に先駆けて2021年1月15日に撤退している。
加賀電子と旭東電気は、旭東ビルディング商業フロアの跡地活用について現時点では発表しておらず、後継となる新テナントの誘致などは一切未定となっている。

関連記事:ダイエーグルメシティ旭店、2020年8月17日閉店-ダイエーグループ、縁の深い千林から撤退
関連記事:フレスコ寺方店、2020年4月29日閉店-ニチイ新業態1号店跡、40年の歴史に幕

アミュプラザくまもと、2021年4月23日開業-JRくまもとシティの商業核、東急ハンズ・ビックカメラ・映画館など約250店舗出店

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熊本県熊本市西区のJR熊本駅とその周辺一帯に、JR九州グループの複合商業施設「アミュプラザくまもと」が2021年4月23日に開業する。ビックカメラは先行して3月5日に開業する。

アミュプラザくまもと。

JR熊本駅一帯に「JRくまもとシティ」誕生

アミュプラザくまもとは、JR熊本駅一帯で進行中の鉄道高架化に合わせた複合再開発プロジェクト「JRくまもとシティ」の商業核としての役割を担う施設。
アミュプラザの建物は5館(先行開業館含む)、敷地面積は約43,210㎡、店舗面積は約49,000㎡、延床面積は約139,200㎡。駐車可能台数は2,157台。専門店数は約250店舗(開業済みの「肥後よかモン市場」などで営業中の店舗を含む)。

肥後よかモン市場。

JR九州駅ビルHD(本社:福岡市博多区)完全子会社のJR熊本シティ(本社:熊本市/2020年2月設立)が管理・運営を担う。

新ビルには九州初・熊本初を含む200近い専門店が出店

アミュプラザくまもとは、コンセプトに「みんなの好きがあつまる いろんな好きがみつかる」を掲げる。

JR熊本駅ビル。

施設の大部分を占める「JR熊本駅ビル」(地上12階地下1階建、敷地面積19,950㎡、延床面積110,050㎡)には186店舗(2020年12月22日時点)が出店する。

アミュプラザくまもとフロアガイド。

JR熊本駅ビルの1階には、九州初となるアーバンリサーチの旗艦業態「URBAN RESEARCH Store」をはじめ、「BEAMS」「BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS」「ADAM ET ROPÉ」といったセレクトショップ、H2Oリテイリング・阪急阪神百貨店系のコスメ専門店「FruitGATHERING」、JR九州系のコスメ専門店「U/TAU cosme(仮称)」、ワールドのメンズウェアブランド「TAKEO KIKUCHI」など31店舗が出店。
そのうち、食品ゾーン「ひごマルシェ」には、アミューズメントフードホールを標榜する福岡の食品スーパー「ハローデイ」を核に、高級食品グロサリー「KITANO ACE(北野エース)」や台湾茶・タピオカ店「Gong cha(貢茶/ゴンチャ)」、スイスの高級チョコレートブランド「Lindt(リンツショコラブティック)」といった熊本初の専門店、「おべんとうのヒライ」「岡田珈琲」「アントルメ菓樹(えき菓樹くま本)」といった地元有名店の新業態など20店舗が出店する。

アミュプラザくまもと1階「ひごマルシェ」。

2階にはインテリア雑貨店「Francfranc」やコスメ・輸入雑貨店「PLAZA」に加え、熊本初となるJR九州運営のカフェ複合店舗「CINNABON・SEATTLE’S BEST COFFEE」「THE ORIGINAL PANCAKE HOUSE」、アダストリアの「HARE」「BAYFLOW」やファーストリテイリングの「PLST」、4℃のカジュアルジュエリー「Canal4℃」、生活和雑貨店「中川政七商店」、シモカワ薬局のコスメ新業態「Beauty Place」など40店舗が出店する。
3階には東急ハンズのライフスタイル雑貨店「hands be(ハンズビー)」(JR九州グループFC)やアダストリアのカフェ併設ファッションストア「niko and…/niko and… COFFEE」といった熊本初の店舗に加え、コナカ(フタタ)のツープライス紳士服店「SUIT SELECT」など27店舗が出店する。

アミュプラザくまもと「ライフスタイル雑貨&コスメフロア」。

4階にはファストファッション「ユニクロ」をはじめ、熊本初となるセブン&アイHD系のコスメセレクトショップ・ドラッグストア「アインズ&トルペ」、アダストリアの「LOWRYS FARM」「JEANASIS」「PAGEBOY」「Heather」、ストライプの「earth music&ecology」、大阪・アメリカ村で古着屋として創業したストリートファッションストア「WEGO」、京都で古着屋として創業したストリートファッションストア「SPINNS」など25店舗が出店する。
アミュプラザくまもと「ファッションフロア」。

5階にはファストファッション「GU」をはじめ、青山商事(洋服の青山)のツープライス紳士服店「THE SUIT COMPANY」、ABCマートの靴量販店旗艦業態「ABC-MART GRAND STAGE/Charlotte」、眼鏡店「メガネのヨネザワ」「OWNDAYS」、「KIDDY LAND mini(仮称)」など26店舗が出店する。
6階には長崎に本社を構える大型複合書店「メトロ書店」の熊本本店やアミューズメント施設「SEGA」といった大型テナントに加え、キデイランドのキャラクターグッズ店「KIDDY LAND」「SNOOPY TOWN Shop」など19店舗が出店。
そのうち、レストランゾーン「ひのくにダイニング」には、味千拉麺の新業態「マー系ラーメンと小籠包の店 味千 火の国厨房」やフタバフルーツのクレープ専門店「フタバフルーツパーラー」といった飲食店が出店する。

アミュプラザくまもと6階「うまかもんテラス」。

7階には16店舗が出店。
レストランゾーン「ひのくにダイニング」には、熊本初のしゃぶしゃぶ・すき焼きビュッフェ「美山」など15店舗が出店。そのほか、松竹マルチプレックスシアターズ(SMT)の映画館(シネマコンプレックス)「熊本ピカデリー」が出店する。
SMT運営のシネコンは九州初であり、施設名には同社が全国展開するシネコンブランド「MOVIX」ではなく、東京都内(丸の内・新宿)で展開する都市型シネコンブランド「ピカデリー」を冠する。劇場規模は10スクリーン1400席程度となる予定。

アミュプラザくまもと6階7階「ひのくにダイニング」。

高層階にはJR九州のフラッグシップホテルや結婚式場

アミュプラザくまもと8階・9階は、九州地場大手冠婚葬祭「メモリード」「セルモ」2社合弁による駅直結結婚式場「THE FORREST TERRACE KUMAMOTO(ザ・フォレストテラス熊本)」として、チャペルやバンケットルームを開設。合弁会社直営の創作料理レストラン「九州創作 千山万水」も出店する。
9~12階にはJR九州ホテルズの「THE BLOSSOM KUMAMOTO(ザ・ブラッサム熊本)」が出店。同社の宿泊主体型ホテル最上位ブランド3施設目、JR九州ホテル熊本(2019年2月閉館)の後継施設として、大浴場やフィットネスルーム、同社初となる離れ(スイートルーム/126㎡)が設けられる。

シンボルゾーンの「巨大吹き抜け」「屋上遊園地」も

アミュプラザくまもと(JR熊本駅ビル棟)では、熊本の副都心にふさわしい施設とすべく、シンボルゾーンが設置される。
1階から7階を貫く「水と緑の立体庭園・ぼうけんの杜(ADVENTURE GARDEN)」は、白川水源の湧水や鍋ケ滝、草千里といった熊本の雄大な自然の景色を意識した吹き抜け空間として、幅10m×高さ10mの滝を設ける
アミュプラザくまもと「水と緑の立体庭園」。

また、3階の屋上庭園「おおやねテラス(BIG ROOF TERRACE)」には、ミニトレインや三輪車広場、ブランコ、滑り台といったアトラクションに加え、テーブルセットベンチも設ける。また、加藤清正公(セイショコさん)を祀る「加藤神社」(熊本市中央区本丸)の分祀が鎮座される。
アミュプラザくまもと「おおやねテラス」

ビックカメラは2021年3月5日開業

また、JRくまもとシティの一部として、駅ロータリー北側のアミュプラザ対面には都市型家電量販店「ビックカメラ熊本店(仮称)」を核とする「JR熊本白川ビル」が2021年3月5日に先行開業する。
ビックカメラの賃借面積は3,550㎡で、店舗は1階から3階。高層階はオフィスとなる。

ビックカメラ熊本店(JR熊本白川ビル)。

このほか、JR九州グループはそれぞれ10近い専門店が出店する「JR春日南ビル」「JR熊本駅高架下北」、グループの分譲マンション「MJR熊本ザ・タワー」と高級賃貸マンション「RJRプレシア熊本駅前」の建設など、熊本駅周辺各地で大型開発を進めている。
JR九州は、熊本駅周辺の開発を「熊本の副都心として地域に貢献する」ものであるとしている。
熊本駅は明治時代の「鉄道忌避」によって郊外に設置されたとの説もあり、長らく「街はずれ」のイメージが強かったが、これらの完成後には、熊本駅前は大きく生まれ変わることとなる。

解体された旧・熊本駅ビル。

アミュプラザくまもと

住所:熊本市西区春日3-15-26(JR熊本駅ビル)

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バンコク東急百貨店MBKセンター店、2021年1月31日閉店-東急百貨店最後の海外店舗、35年の歴史に幕

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タイ王国バンコクのBTSサナームキラーヘンチャート駅近くにある日系デパート「バンコク東急百貨店MBKセンター店」が2021年1月31日をもって閉店する。
同店の閉店により、東急百貨店はタイを含む海外から全面撤退することとなった。

アジア最大規模のショッピングセンター「MBK」

MBKセンター(マーブンクロンセンター)は、1985年にアジア最大規模のショッピングセンターとして開業。建物は地上8階建で売場面積は約89,000㎡。
2021年現在はバンコク東急百貨店を核に、タイ最大手スーパー「Tops market」やアジア最大手ドラッグストア「Watsons」、ファストファッション「GIORDANO」、ジーンズ「Levi’s」、靴「new balance」「CONVERSE」「SKECHERS」、アニメ・コミック専門店「アニメイトバンコク」(アニメイトカフェ併設)といった物販店舗、「McDonald」「BURGER KING」「DUNKIN」「STARBUCKS(館内3店舗)」「KFC(ケンタッキーフライドチキン)」「8番らーめん(館内3店舗)」「The Coffee Bean &Tea Leaf」「MKレストラン」「やよい軒」「かつや」といった国内外の有名飲食テナントが出店。

そのほか、タイ有数の携帯・スマホ市場「MOBILE MANIA 」やAKB48グループの生放送スタジオ「BNK48 Digital Live Studio」、デュシットホテルズ&リゾーツの「Pathumwan Princess Bangkok(バトムワンプリンセス・バンコク)」を併設するなど、専門店2,000店舗超が軒を連ねている。
なお、専門店街については営業を継続する。

競争激化やバーツ高に加え“入国制限”が追い打ちに

バンコク東急百貨店MBKセンター店は、1985年6月にMBKセンターの核店舗として開業。営業フロアは1~4階。日系デパートとしては1964年のタイ大丸(1999年閉店)、1984年のアマリンそごう(現・アマリンプラザ)に次ぐタイ進出であった。
2021年1月現在は、1階では化粧品・下着・靴・時計やタイの有名バッグ・アクセサリーブランド「ナラヤ」、2階ではレディス・キッズファッション、3階ではメンズファッション・スポーツ用品・旅行用品・文具、4階ではスーパーや生活用品・家電・フードコートを展開。近隣の三越伊勢丹系百貨店「バンコク伊勢丹」(2020年8月閉店)とあわせて、日本ブランドを好む地元住民や日本人駐在員、観光客を中心に親しまれていた。

バンコク東急百貨店。(提供:東急百貨店)

東急百貨店は2000年代初頭までに香港東急百貨、台湾永琦東急百貨、シンガポール東急百貨店、ハワイ白木屋(東急系を離れて営業継続)といった海外店舗の運営から順次撤退する方針を打ち出していたが、東急グループ各社ともに縁が深いタイ王国内の店舗は従来通り営業を継続。2015年6月には“東急百貨店20年ぶりの海外出店”として、MBKとの合弁で新店舗「バンコク東急百貨店パラダイスパーク店」(2019年1月閉店)を開店するなど、積極投資を続けていた。
しかし、バンコク東急百貨店MBKセンター店は「近隣商業施設の増加や、バーツ高によるインバウンド消費の低迷により主力の外国人観光客の来店・消費が漸減していたことに加え、このたびのコロナ禍によるタイ入国制限によりインバウンド需要が激減した影響が非常に大きく、今後の商環境の改善も見通せない」ことを理由に閉店に至ったとしている。MBKセンター店の閉店により、東急百貨店はタイを含む海外から全面撤退することとなった。

タイの日系百貨店、残るは高島屋1店舗のみに

タイでは最盛期、東急百貨店を含む数多くの日系百貨店が進出していたが、バブル崩壊やタイを発端としたアジア通貨危機、欧米・東南アジア資本の百貨店やモールとの競合により、いずれも撤退していた。
東急百貨店の撤退により、タイ王国内の日系百貨店は2018年11月に開業した「サイアム高島屋」のみとなる。

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NAKANOサンプラザシティ、2028年度までに開業-新・中野サンプラザの概要発表、ホールは3倍に

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東京都中野区は、JR中野駅北口の大型ホール「中野サンプラザ」と隣接する中野区役所跡地に、野村不動産の複合施設「NAKANOサンプラザシティ」が2028年度をめどに完成する。

NAKANOサンプラザシティ。

全国的に有名なコンサートホール、建替えへ

現在の中野サンプラザは1973年開館。かつては全国勤労青少年会館であったが、民営化にともない現在は中野区などが出資する第三セクター「株式会社中野サンプラザ」が運営している。
コンサートホール、結婚式場、ホテルなどを備え、特に最大収容客数2,222人のコンサートホールは音響設備に定評があり、多くの人気アーティストがその成長の過程で「東京での大型ホール公演の登竜門」としてコンサートを開催。また、「アイドルコンサートの聖地」としても親しまれてきた。

JR中野駅前に立地する。

しかし、近年は老朽化が進んでおり、中野区が隣接する中野区役所の敷地と合わせて再開発・複合施設を整備する計画を発表。
「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備に係る民間事業者の募集」の結果、2021年1月29日には野村不動産を中核に、東急不動産、住友商事、ヒューリック、JR東日本を施工事業者に、電通や野村不動産ホテルズなどを協力事業者とする案が選定された。
なお、次点となったのは、東京建物を中核に、東宝、三菱地所、三菱地所レジデンス、日本土地建物を施工事業者に、吉本興業やZepp、東宝などを協力事業者とする案であった。

新・サンプラザ、超高層タワーオフィスや音楽ホールに

新・中野サンプラザの街区全体の名称は「NAKANOサンプラザシティ」。

NAKANOサンプラザシティ。

コンセプトは「Culture Driven City Nakano 100」で、文化を原動力とした中野100年のまちづくりをめざすことを標榜する。
超高層棟となる「シンボルタワー」の高層階は展望フロア、オフィス、中層階はレジデンス(住宅)、低層階は商業施設を核として整備。高さは200メートル級になるとみられ、高層階には、旧・中野サンプラザを連想させる斜めのデザインが入る。
大ホール「中野サンプラザ」は現在の3倍以上となる収容人数約7000人規模となるほか、上層階にはホテルを設置、屋上は庭園となる。

新「中野サンプラザ」と大ホールのイメージ。

また、中野駅や中野区役所の新庁舎と接続する街路、駅南北自由通路やスカイデッキも整備される。

新・中野区役所と屋上庭園。

野村不動産は「100年の持続力とグローバルな発信力を持つ都市NAKANO」の特性を活かした開発を実現するとしている。

「NAKANOサンプラザシティ」街区構成。

中野サンプラザは建替え工事に伴い、数年以内に閉館(具体的な時期は未定)。今後、2028年度末までの全面完成をめざして今後工事が進められることとなる。
(イメージは中野区ウェブサイトより/いずれも計画案のため細部変更の可能性あり)

関連記事:中野サンプラザ、閉館へ-2025年目途に新ホール建設
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井筒屋大牟田店、2021年1月31日閉店-旧店から51年の歴史に幕

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福岡県大牟田市のショッピングセンター(総合スーパー)「ゆめタウン大牟田」本館1階にある百貨店「井筒屋大牟田店(井筒屋大牟田ショップ)」が、2021年1月31日に閉店する。

井筒屋大牟田ショップ。

新栄町の歴史を見た大牟田の井筒屋、51年の歴史に幕

井筒屋大牟田店は久留米井筒屋が運営する「久留米井筒屋大牟田店」として1970年10月に開業。当初は西鉄新栄町駅前に単独出店しており、店舗面積は11,271㎡だった。当時、新栄町地区は大牟田市の副都心として再開発されたばかりであり、新栄町駅も1970年4月に新設されたものであった(代替として栄町駅は廃止)。
しかし、三池炭鉱の閉山による人口流出、それに伴う新栄町地区の衰退もあり、旧店は2000年12月に閉店。2000年10月に、徒歩圏の三井三池製作所精練所跡に開業した「ゆめタウン大牟田」1階に店舗面積を縮小して移転し「井筒屋大牟田ショップ」となった。

ゆめタウン大牟田。新栄町駅近くに立地する。

その後、旧大牟田店は2002年に井筒屋子会社のディスカウントストア「毎日バーゲン堂」となったが数か月で閉店、解体された。

久留米井筒屋大牟田店の跡地。


ゆめタウン大牟田前の商店街。近年アーケードが撤去された。

現在の井筒屋大牟田ショップは、規模は小さいながらも婦人服、化粧品、銘菓、ギフトなどを販売。2009年には運営する久留米井筒屋が閉店し、筑後店などの小型店は閉店されたものの、大牟田店は井筒屋本体の運営へと移管され、営業を続けていた。

2009年に閉店した久留米井筒屋。約40年間大牟田店を運営した。

井筒屋は近年は小型店舗を増やしつつある一方で、大牟田店は2021年時点は井筒屋にとって筑後地方唯一の店舗となっており、飛び地であることも閉店の一因になったと思われる。
井筒屋大牟田店の閉店により、大牟田市内からは百貨店が消滅する。
大牟田市から最寄りの百貨店は、荒尾シティモール・ゆめタウンあらお(旧ニコニコドー)の準核店舗である「鶴屋百貨店荒尾店」となる。

鶴屋百貨店荒尾店。

井筒屋はゆめタウン大牟田1階のなかで(運営するイズミ・ゆめタウンに次いで)最も面積の広いテナントであるが、同店の跡地については1月時点では発表されていない。

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ゆめタウン祇園、2021年1月31日閉店-食品仮店舗を開設、2022年以降”新業態”で再開めざす

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広島県広島市安佐南区のJR可部線下祇園駅近くにあるイズミのショッピングセンター「ゆめタウン祇園」が、店舗の建替えにともない、2021年1月31日をもって閉店する。
食料品・薬売場などは仮店舗に移り、2022年以降に新たな建物で新業態として営業再開をめざす。
ゆめタウン祇園。

広島市初の郊外型ショッピングセンターだった

ゆめタウン祇園は、1973年3月に同社初の郊外型ショッピングセンター「いづみ祇園ショッピングセンター」として開業。1980年6月には社名表記変更により「イズミ祇園ショッピングセンター」に、さらに2001年3月に「ゆめタウン祇園」に改称した。
ゆめタウン祇園への転換当初は「ファミリー館(旧・ファミリーランド)」「リビング館(生活館/旧・リビングランド)」の2館体制で、廣文館やダイソーなど専門店が40店舗ほど入居していたが、近年はイオンモール広島祇園(2009年4月開業)など競合店が増加。店舗の老朽化もあり2011年に店舗をファミリー館に集約し、地域密着型の店舗となった。
ゆめタウン祇園リビング館。
(2011年閉館/現・三菱地所ザ・パークハウス祇園)

建替え後は新業態-食品は仮店舗で営業

ゆめタウン祇園の建物は地上4階建、店舗面積は約8,900㎡。
イズミ直営の総合スーパーを核に専門店17店舗が入居しているが、衣料品・住まい暮らしの品売場(3~4階)は2021年1月31日をもって営業終了、食料品・薬売場(1~2階)は2月1日以降も現店舗で営業を続け、近く仮設店舗に移転する。
イズミは祇園店の閉店にあたって「仮設店舗での営業を経て、今までにない新業態の店舗に生まれ変わる予定」「新しいライフスタイルの中で、幅広い世代のお客さまのご要望にお応えできる全く新しい店舗として、2022 年以降の開業を目指してまいります」としている。
そのため、建て替え後は「ゆめタウン」ではない新業態となり、他社との差別化をめざす可能性が高い。

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世界貿易センタービル展望台、2021年1月31日閉館-浜松町のランドマーク、建替えで2021年度中に解体へ

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東京都港区の浜松町駅・大門駅前にある「世界貿易センタービル」40階にある展望施設「世界貿易センタービルディング展望台シーサイドトップ」が、再開発によるビル解体のため2021年1月31日に閉鎖された。

世界貿易センタービル。

湾岸を一望できる展望台、建替えで半世紀の歴史に幕

世界貿易センタービルは1970年に完成した高さ152メートルの超高層ビル。当時は日本一の高さであった。
40階の展望台「シーサイドトップ」は東京湾岸や東京タワー、富士山が一望できることで人気を集め、直結する東京モノレール浜松町駅や館内の浜松町バスターミナルなどを利用する観光客などからも親しまれていた。また、展望台の一部は結婚式場としても活用されていた。

40階「シーサイドトップ」からの眺め。南側・品川方面。


40階「シーサイドトップ」からの眺め。東側・臨海方面。

展望台の閉鎖は、世界貿易センタービル建て替え工事のため。
世界貿易センタービルは1970年に建てられたもので、老朽化が進んでいた。そのため「浜松町二丁目4地区再開発」計画が始動、2021年度中に建て替えに向けた解体工事が開始される計画となっている。
館内のテナントはすでに殆どが撤退しているほか、別館1階にあったバスセンター「浜松町バスターミナル」も2020年9月30日に閉鎖に。

ビル内会議室の貸し出しについても、2020年12月末で終了している。

浜松町バスターミナルの案内所。
(はとバス、京急高速バス、JTBサンライズツアー)

世界貿易センタービル南館、3月竣工-本館は解体へ

世界貿易センタービルでは、本館の建て替え工事に先行して南館の建設が進められている。また、2017年11月には隣接する再開発地区への「日本生命浜松町クレアタワー」の建設により展望台から富士山が見えなくなっていた。
世界貿易センタービルディング南館」は高さ約200mで、2021年3月に竣工。それと入れ替わるかたちで本館の解体工事が開始されるものとみられる。

40階「シーサイドトップ」からの眺め。西側。
「日本生命浜松町クレアタワー」と東京タワーが見える。

新たな世界貿易センタービルは39階建て、高さ約200mの超高層ビルとなる計画で、2025年12月に完成予定。浜松町駅に直結する低層の別館は2027年12月に完成予定で、これをもって世界貿易センタービルの建て替え工事は全て終了する。
新ビルも現在と同様に主にオフィスとなる計画であるが、展望台は設けられない予定となっている。

「世界貿易センタービル」建て替え後の完成予想図(JR東日本リリースより)。

なお、世界貿易センタービルの西側隣接地には先述した「日本生命浜松町クレアタワー」(地上29階建て、高さ156m)が2018年8月に竣工したほか、その南側の都交通局庁舎跡周辺では 「浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業」が進められており、2026年9月に地上46階建て・高さ186mの超高層ビルが完成する計画となっている。

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DONDONDONKI アイランドリゾートモール店、2021年2月4日開店-イオン・百佳が出店する香港島有数の複合施設に

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香港・香港島東区小西灣の複合商業施設「藍灣半島(Island Resort)」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の「DONDONDONKI アイランドリゾートモール店」が2021年2月4日午前10時(香港時間)に開店する。

DONDONDONKI アイランドリゾートモール店。

香港島有数の商業複合高層タワーマンション「藍灣廣場」

藍灣半島(Island Resort)は2001年4月に開業。建物は地上62階建、低層商業フロア「藍灣廣場(Island Resort Mall)」は3層(UGF/GF/1F)。香港大手不動産ディベロッパーの信和集団(SINO GROUP)が管理・運営を担う。

アイランドリゾートモール。

UGFには、CEC国際傘下の香港大手日本食品店「759阿信屋(おしん屋)」や牛奶國際(Dairy Farm International/デイリーファーム)傘下のコスメ店「萬寧(mannings)」とコンビニ「7-Eleven(セブンイレブン)」など40近いテナントが出店。
GFには、米国系飲食チェーン「McDonald(マクドナルド)」「STARBUCKS(スターバックス)」「KFC(ケンタッキーフライドチキン)」や日系回転寿司チェーン「元気寿司」、カナダ系のコンビニ「OK便利店(サークルK/Circle-K)」、公文式教室「くもんアイランドリゾート教育センター」など20近いテナントが出店。
1Fには長江和記(CK Hutchison)グループの食品スーパー「百佳(PARKnSHOP)」やイオンストアーズ香港(ダイソー)の12ドルショップ「AEON LIVING PLAZA(イオンリビングプラザ)」、香港大手日本産品専門店「JHC日本城」、大型屋内アミューズメント施設・ゲームセンター「美國冒險樂園(JUMPIN GYM U.S.A.)」といったテナントが出店する。

“日本の四季”を感じられる店舗として内食・中食を強化

DONDONDONKI アイランドリゾートモール店は、低層商業フロアの3層部分に出店するもので、売場面積は1,884㎡。ドンキとしては香港7店舗目。香港現地法人のパン・パシフィック・リテールマネジメント(香港)が運営を担う。

DONDONDONKI アイランドリゾートモール店。

アイランドリゾートモール店では、店舗コンセプトに「春夏秋冬」を掲げ、ファミリー世帯が多く居住する立地特性を活かし、日本産品の生鮮食品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)や酒、化粧品、雑貨品、スポーツ用品、玩具・バラエティ、ペット用品など幅広く展開。
惣菜部門では、自宅で手巻き寿司を作ることができる手巻き寿司セットのコーナーやトッピングを自由に選べるかつ丼・牛丼のインショップを設けるなど、内食・中食需要の高まりに対応。日本の四季を感じながらお買い物を楽しんでいただけるアミューズメント性に溢れた空間を創造するとしている。

日本ブランド専門店の激戦区に

藍灣廣場(Island Resort Mall)では以前より、生鮮食品スーパーの百佳に加え、759阿信屋(おしんや)やJHC日本城、イオンリビングプラザがそれぞれ日本ブランドの食品や雑貨・生活用品・小型家電を取扱ってきた。
今回、施設の新たな核店舗としてドンキが進出することで、藍灣廣場は地域有数の日本ブランド専門店激戦区になるとみられる。

DONDONDONKI アイランドリゾートモール店

住所:香港 小西灣28號藍灣半島商場1樓
adress:Shop 102 & 108, 1st floor, Island Resort Mall, 28 Siu Sai Wan Road, Siu Sai Wan,Hong Kong
営業時間:午前9時~翌午前1時

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マルショク豊前店、2021年1月31日閉店-JR宇島駅前の核店舗、62年の歴史に幕

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福岡県豊前市のJR宇島駅近くにあるサンリブ(本社:福岡県北九州市)の総合スーパー「マルショク豊前店」が2021年1月31日をもって閉店した。

マルショク豊前店。

宇島駅前のマルショク、62年の歴史に幕

マルショク豊前店は1958年8月に開店。建物は地上3階、営業フロアは1~2階、売場面積は2,500㎡。
閉店時点では直営総合スーパーを核に、惣菜店「東洋食品」、ジャスト大分の100円均一コーナー、「みちや薬局」といった専門店が出店。徒歩圏にあった寿屋キッド豊前店が2002年に閉店したのちは、宇島駅前唯一の大型スーパーとして親しまれていた。

マルショク行橋店。

マルショク豊前店は過去に建替え・移転を実施しているものの、マルショクの現役店舗としては流川通り店(旧・流川店、建替え済み)や行橋店(建替え済み)に匹敵する“老舗”だった。
なお、サンリブグループのうち、マルショク豊前店を含む行橋市・京都郡(一部)の店舗は、グループ会社の「マルショク」(本社:大分市/旧・中津丸食)が運営しているため、2014年冬までサンリブの自社カード(くらしらくカード、masacaなど)が利用できないなど近隣のサンリブ運営店舗とサービスが異なっていたが、サンリブ・マルショクが2017年に経営統合されたため、ようやく県内他店と同一運営となっている。
サンリブは旧マルショク運営店舗の整理を進めており、マルショク行橋店についても近く閉店する方針を示している。

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イオンタウン川之江、2021年秋リニューアル開業-イオン初「フジ」核のショッピングセンター

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愛媛県四国中央市の三島川之江インターチェンジ近く、国道11号線(川之江三島バイパス)沿いにあるイオンタウンのショッピングセンター「イオンタウン川之江」が、店舗の建て替え工事をおこない、2021年秋にリニューアル開業する。

イオンタウン川之江。

開業20年「イオン建替え」で大部分が休業していた

イオンタウン川之江は、1999年11月に「イオン」と「大和ハウス」の合弁会社「ロック開発」による「ジャスコ川之江ショッピングセンター」として開業。建物は4棟、店舗面積は18,693㎡。
当時はロック開発で初となる総合スーパー核の施設であり、同社他店のショッピングセンター名「ロック(Land Owner Company)」ではなく核店舗の「ジャスコ」名を冠していたが、2011年3月のイオンの総合スーパー事業再編にあわせて「イオン川之江ショッピングセンター」に改称、さらに同年9月の運営会社名の変更によって現在の施設名へと改称した。
イオンタウンへの改称後は、総合スーパー棟「イオン川之江店」に大型専門店(ニトリ・スポーツアルペン)を導入したが、2019年2月には「より豊かな食生活をサポートし、地域の皆さまが集い、語らいがうまれる場」として核店舗「イオン」の閉店をともなうリニューアルを発表。同年9月には、建替えのためイオンなどが閉店した。
2021年1月現在は、別棟の靴量販店「ABC-MART」、眼鏡店「眼鏡市場」、100円ショップ「ダイソー」、ファミリーレストラン「ジョイフル」、東京都福生市発祥のお好み焼き店「道とん堀」の5店舗が営業を継続している。

建替えを機に減床し「フジ」を核店舗に

イオンタウン川之江の建物は平屋建、敷地面積は約51,175㎡、総賃貸面積は約11,162㎡、延床面積は約12,834㎡。
イオンと資本業務提携関係にある地場大手スーパー「フジ」を核に、ドラッグストアや飲食店など18店舗が出店する。フジのイオングループ系商業施設への出店は、2018年10月の資本業務提携締結以来初となる見込み。
新施設の半径1km圏内には以前よりフジのショッピングセンター「フジグラン川之江」(1994年9月開業)が出店しているが、イオンは新・イオンタウンについて「地域の日々のくらしに寄り添う施設を目指す」としている。

イオンタウン川之江

住所:愛媛県四国中央市妻鳥町1795-1

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無印良品 酒田、2021年2月5日開店-庄内地方初出店、行政と手を組み商店街にポップアップストア

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山形県酒田市中町のマリーン5清水屋百貨店向かいに、良品計画(東京都豊島区)の生活雑貨店「無印良品 酒田POP-UP STORE」が2021年2月5日に開店する。

無印良品 酒田POP-UP STORE。

無印良品、庄内地方初の実店舗は「商店街」

無印良品 酒田POP-UP STOREは、酒田市中心部の中町商店街にある中町丸高ビル1階のチャレンジショップ跡に出店するもので、売場面積は一般的な無印良品よりも狭い158.98㎡。
山形県では無印良品は山形市にしか出店しておらず、庄内地方にはショッピングセンターを含めて店舗が全く立地していなかった。
そこで、良品計画と酒田市は2019年7月に「地域発展を目指すパートナーシップ協定」を締結。それ以降、廃校跡を活用した酒田市日向コミュニティセンターの無印良品コラボカフェ「日向里かふぇ(にっこりかふぇ)」「無印良品くらしラボ酒田」(カフェは新型コロナ感染拡大により2020年11月以降休業中)の開設に協力、無印良品移動販売車による無印良品商品の販売を実施しているほか、地域住民や自治体職員・酒田市長も関与する社員研修(暮らしの編集学校)を行ってきた。
今回のポップアップストア酒田店は規模は小さいながらも地域で初の無印良品実店舗として、トルトカレーや掃除用品、天然素材を使用したインナーウェアなど、“くらしの基本アイテム”を中心に展開する。良品計画は「商いを通して人と人とのつながりを創出すること、地域の皆さまのくらしの役に立つことを目指す」としている。

清水屋と中町丸高ビル。

酒田市民からは期待を寄せる声があった一方で「小さい店だから期待していない」「わざわざ無印のために中町行く気にならない」との声もあるといい、中心商店街でどれだけの存在感を出すことができるのか、注目が集まる。

無印良品 酒田POP-UP STORE

住所:山形県酒田市中町2丁目4番10号 中町丸高ビル1階
営業時間:午前10時~午後7時

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ワールド、「ピンクアドベ」など12ブランドを2022年3月期までに廃止・閉店-新型コロナで収益悪化、2020年夏の発表分と合わせて

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アパレル大手の「ワールド」(本社:兵庫県神戸市中央区)は、2022年3月期中にグループ内の7ブランドを終了させ、それらを含む450店舗(全店舗の約2割)を閉店させることを2022年2月3日に発表した。
廃止されるブランドは、2020年8月の発表分を合わせて12ブランドにも上る。

5ブランド廃止を発表していたワールド、更に合理化

2022年3月期中までに終了するブランドは「ジェット(JET)」「スーナウーナ(SunaUna)」「エアパペル(AIRPAPEL)」「スマートピンク(smart pink)」「モディファイ(Modify)」「ピンクアドベ(pink adobe)」など7ブランド。これらは、2022年3月期中に撤退する計画の450店舗のうち104店舗にあたる。さらに、子会社で希望退職者を100人募集する。

ピンクアドベの店舗(ニュースリリースより)。

ワールドは、新型コロナウイルスの感染拡大による収益悪化により、2020年8月には2021年3月期中に「ハッシュアッシュ(HusHusH)」「サンカンシオン(3can4on)」「アクアガール(aquagirl)」「オゾック(OZOC)」など5ブランドを廃止、継続ブランドも含めて合計358店舗を退店し、希望退職者200人を募集することを発表していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないため「悲観的なシナリオにおいても耐えうるコスト構造の追求」が必要になったとしている。

廃止となった3can4on。

今後は、主力業態であるファミリー「シューラルー(SHOO・LA・RUE)」、レディス「グローブ(grove)」、メンズ「TAKEO KIKUCHI/SHOP TK」、都市型コスメ・雑貨店「イッツデモ(ITS’DEMO)」、雑貨店「one’s terrace」、ローティーン「ピンクラテ」などに経営資源を集中するものと思われる。

主力ブランドの殆どは継続する(ITS’DEMO)。

終了・閉店を発表した12ブランドは、百貨店・ショッピングセンター・スーパーなど様々な業態の店舗に出店しており、特に地方の店舗では大きな影響がありそうだ。

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イトーヨーカドー平店、2021年2月28日閉店-築50年の老舗店、跡地に複合商業施設を検討

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福島県いわき市のJRいわき駅近くにある総合スーパー「イトーヨーカドー平店」が2021年2月28日に閉店する。

イトーヨーカドー平店。

浜通り唯一のヨーカドー、築46年の「古参店」

イトーヨーカドー平店は1971年4月に開業、1993年2月にエントランス部分などを増築した。
建物は地上5階建て、店舗面積は14,452㎡で、イトーヨーカドーと真砂不動産(本社:いわき市)が所有しており、テナントとしては、ファストフードの「ポッポ」、「マクドナルド」、100円ショップ「ダイソー」などが出店している。
また、2013年からはいわき市内を中心とした郊外の買い物困難地域や、震災からの復興地域を対象に、4トントラックによる移動販売「イトーヨーカドーあんしんお届け便」を行っていることも特徴だったが、平店ではすでに終了している。

平店を拠点に行っているヨーカドーの移動販売。
(富岡町のさくらモールとみおかにて)

老朽化で複合商業施設に建替え目指す-2020年までに

福島県浜通り地方唯一のイトーヨーカドーだった平店だが、大部分が築50年を迎えて老朽化。さらに2011年に発生した東日本大震災による損傷も問題視されていたという。

イトーヨーカドー屈指の古参店だった。

2017年3月24日に国の認定を受けたいわき市中心市街地活性化基本計画によると、平店の一部を所有者する真砂不動産はイトーヨーカドーを核に子育てや地域のコミュニティ機能を持った複合商業施設への建て替えを目指すとしている。
平店の閉店により、福島県のイトーヨーカドーは郡山店、福島店の2店舗となる。
閉店・解体後に設けられる新たな商業施設の概要などについては、2月時点では発表されていない。いわき市を含む福島県ではセブン&アイグループのスーパー「ヨークベニマル」(本社:郡山市)もドミナント展開されているため、同社による事実上の再出店も考えられるであろう。

外部リンク:いわき市中心市街地活性化基本計画の認定について(いわき市公式サイト)
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マクドナルド大分オーパ店、2021年4月28日開店-退店続きの大分OPA、1階の新たな核店舗に

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テナントの撤退が目立っていた大分県大分市のJR大分駅近くにあるイオン系列の食品販売店「大分オーパ」1階に、新たな核店舗として「マクドナルド大分オーパ店」が出店する。

大分OPA。

イオン最大の食品館・大分OPA、空き店舗が多かった

大分オーパの前身「大分フォーラス」は1973年3月に総合スーパー「ジャスコ大分店」として開店。建物は地上8階地下1階建で、売場面積は12,097㎡。1993年10月にファッションビル「大分フォーラス」となりタワーレコード、島村楽器、無印良品、淳久堂書店などが出店したが、老朽化による建て替えのため2017年2月に閉店。2019年6月に新たなビルが完成して「大分オーパ」となった。
大分フォーラス
大分フォーラス。

これまでのオーパはファッションビルであったため、当初は同業態の店舗になると期待されていたものの、イオングループは同店をオーパ史上初かつイオン最大級の「食品館」としたため、市民からは落胆の声が多く聞かれていた。
なお、フォーラス時代の核店舗であった淳久堂書店大分店は近隣に移転している。

移転したジュンク堂。

大分オーパは百貨店「トキハ」と百貨店系スーパーマーケット「トキハインダストリー」に挟まれた立地であり、その他にも競合店が多いことから個性の創出が求められていたものの、コロナ禍前にも関わらず空き床が複数ある状態での開業となったほか(フロアガイドには店舗が一度も入居していないため掲載されていない区画もあるとみられる)、当初発表では食関連売場となる予定だった3階は猫カフェや雑貨店に保険代理店などの非物販店が混在し、コンセプトが定まらない状態での開業となった。

大分OPAの1階。

オーパの開業直後は1階の一部の店舗が人気を集めたものの、当初から客の入りが芳しくなかったとみられ、すぐに(コロナ禍の前から)テナントの撤退が相次いだ。とくに2階のフードコートは開業1年ほどで2店をのぞいて殆どが空き店舗となっていた。

6年ぶりの駅前マック、OPA立て直しに繋がるか

マクドナルドは大分オーパの1階に2021年4月28日開店。
2月現在、セントポルタ中央町商店街側のエントランスに大きな空き床があり、空き床の全体に1階の核テナントとして出店する可能性が高い。

1階にある大型空き床のうちの1つ。パネルで覆われている。


マクドナルドはかつてオーパ(当時:フォーラス)向かい(現:シアトルズベストコーヒー)にマクドナルド大分店として出店していたが2015年11月に閉店。JR大分駅周辺にはマクドナルドが存在しない状態となっていた。

マクドナルド大分店。

空き店舗が目立っており客がまばらであった大分オーパだけに、マクドナルド出店によりビルの集客力が大きく増すことは間違いない。
一方で、マクドナルドは1階への出店となるため、いかにして館内の回遊性を創出し、全館の活性化や新たなテナント誘致に繋げるかが課題となるであろう。

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カノン千住/千住ザ・タワー、2021年1月完成-トポス跡を再開発、東武ストア北千住店は2月11日開店

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東京都足立区北千住の商店街「千住本町センター街」沿いの再開発事業「千住一丁目地区第一種市街地再開発事業」によって高層複合ビル「カノン千住」が2021年1月に完成した。
核店舗の「東武ストア北千住店」は2021年2月11日に開業する。

カノン千住。

全国最後のトポス、再開発のため2016年に閉店していた

カノン北千住の建設地の大部分にあった「トポス北千住店」は山口県のスーパー「丸信」(2000年倒産)がダイエーとの提携により「丸信千住店」として出店。建物は地下1階、地上4階建で、売場面積は4,137㎡。
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トポス北千住店。

1977年にダイエー単独での運営になり、1981年からはダイエーのディスカウントストア「トポス」となったが、再開発のため2016年11月に閉店していた。
同店は全国で最後のトポスでもあった。
このほか、再開発エリアには「第一生命千住営業オフィス」、「東京都足立都税事務所(森鴎外旧居)」などがあった。

トポス跡、三菱地所のタワーマンションに

カノン千住」の開発事業者は千住一丁目地区第一種市街地再開発事業組合と三菱地所レジデンス、三菱倉庫、杉本興業で、総事業費は約116億円。建物は地上30階・地下1階建て、高さ約112メートル。
そのうち、高層階は三菱地所レジデンスが事業主体となり、タワーマンション「千住・ザ・タワー」となる。
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再開発実施計画地図。
(東京都ウェブサイトより引用)

1~2階には商業ゾーン「かのんSENJU」と認可保育園「ちぐさ保育園 カノン千住園」が入居。商業ゾーンには「しゃぶ葉」(3月18日開店)などが出店するほか、店舗向けの駐輪場なども設けられる。
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カノン千住・フロアイメージ図。
(東京都ウェブサイトより引用)

核テナント、ダイエーから東武ストアにーUber導入

商業フロア1階には核店舗としてミニスーパー「東武ストア北千住店」が2021年2月11日に開店する。

東武ストア北千住店。

東武ストア北千住店の店舗面積は846㎡で、目標年商は19億円。

地域特性などから、生鮮食品は店内加工を中心とした商品を提供。高温のピザ窯で時間帯ごとに焼き上げるピザ、洋風カジュアルデリ、本格中華商品をコーナーとして展開するほか、セミセルフレジによるキャッシュレス決済、来店宅配サービス(買い物お届け便)、時間限定のウーバーイーツのデリバリーサービス(2月下旬開始・時間限定)を実施するとしている。

東武ストア北千住店

住所:東京都足立区千住一丁目30番3号
営業時間:9:00~22:00

(画像は東京都/東武ストアのリリースによる)

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スイートデコレーション本庄店、2021年2月11日開店-北海道のインテリア大手「スイデコ」、首都圏初出店

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埼玉県本庄市のJR本庄駅近くにあるベルクのショッピングセンター「フォルテ本庄」に、北海道の大手家具店「長谷川産業グループ」が運営するインテリア店「スイートデコレーション」の首都圏1号店となる「スイートデコレーション本庄店(スイデコ・本庄店)」が、2021年2月11日午前10時に開店する。

スイートデコレーション本庄店(公式サイトより)。

フォルテ本庄、建替リニューアル進めていた

フォルテ本庄は、1999年4月に埼玉地盤のスーパー「ベルク」(現在はイオン系)がダイエーの総合ディスカウント「Dマート本庄店」(旧・忠実屋本庄店)を居抜き出店するかたちで開業。店舗面積は11,293㎡。熊谷市に本社を置く不動産会社(バナーズ)が所有する。
核店舗のベルクは2019年6月に敷地内で新築移転、8月からは別棟にドラッグストア「マツモトキヨシ」やファッションストア「パシオス」、100円ショップ「Seria」が順次開店するなど、建替えをともなう大規模リニューアルを進めていた。

本州で店舗網拡大に挑む道内大手家具店「スイデコ」

長谷川産業は1950年に創業、1953年6月に設立。
北海道内を中心に大型家具店「住まいのデパート長谷川」「スイートデコレーション」17店舗や住宅設計監理販売・建設資材卸売事業などを展開する。
スイデコは長谷川産業グループのなかでも、コンセプトに「やさしい♡かわいい♡きれい♡」を掲げる家具・雑貨・ホームファニシング専門店。長らく道内に特化した店舗展開を行っていたが、2016年3月には道外初・関西初となる神戸店(アグロガーデン神戸駒ヶ林内)、2017年10月には東北初となる新青森店(ガーラタウン青森内)を出店、2020年11月には首都圏初となる本庄店の出店に向けてバナーズと20年間の定期建物賃貸借契約を締結していた。

スイデコ首都圏1号店は「ビバホーム」跡

スイートデコレーション本庄店は、LIXILビバのホームセンター「ビバホーム本庄店」(2019年10月に増床移転のため閉店)跡に出店するもので、建物は地上2階建、延床面積は6,372㎡。

ビバホームは「ビバモール本庄」として移転した。
(撮影:たいせさん)。

スイデコ本庄店は、首都圏初の店舗として大型家具やインテリアに加え、アパレルや雑貨やガーデングッズなどを展開。スイデコが得意とする“かわいい”を強調した店づくりで差別化を図っていく。

スイートデコレーション スイデコ・本庄店

住所:埼玉県本庄市本庄2丁目3-37
営業時間:午前10時~午後8時

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いかり摂津本山駅前店、2021年2月11日開店-ガーデンライフ岡本に

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兵庫県神戸市東灘区のJR摂津本山駅近くの「ガーデンライフ岡本」に、いかりスーパーマーケットの高級食品スーパー「いかり摂津本山駅前店」が2021年2月11日に開店する。

いかり摂津本山駅前店。

有名惣菜店やベーカリー立ち並ぶ摂津本山にいかり出店

ガーデンライフ岡本は2000年9月に竣工。建物は地上14階建。
2021年現在は、低層階に化粧品店「POLA THE BEAUTY」やファストフード「マクドナルド」、カフェ「スターバックス」、地場生花チェーン「二楽園」の本店など出店。高層階は分譲マンションとなっている。
いかり摂津本山駅前店は、ガーデンライフ岡本1階の「ブックフォーラム岡本」跡に出店するもので、同社店舗としては神戸市内7店舗目、JR摂津本山駅/岡本駅周辺では2店舗目となる。
摂津本山駅前店では、生鮮食品(青果・精肉・鮮魚)に加え、店内製造のデリカコーナーを導入。同社が得意とする直輸入のグロサリー商品や自社製造の和食・洋食・中華惣菜・ベーカリーを取扱うことで、コンパクトながら充実の品揃えを目指す。
摂津本山駅前店店長は「いかりを育てていただいた岡本の地に、より便利でより上質で豊かな食生活をお届けしたい」とコメント。既存店舗(岡本店)は阪急神戸本線岡本駅・JR摂津本山駅ともに1kmほどの距離があったため、近隣のDONQグルメ館やグリーングルメ(旧・RF1)の路面店とともに、こだわりの食材を求める地域住民の需要を満たす駅近店舗として営業していくこととなる。

いかり摂津本山駅前店

住所:神戸市東灘区岡本1丁目2-18 ガーデンライフ岡本1階
営業時間:午前10時~午後9時

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渋谷マークシティ、2021年7月リニューアル開業-東急百貨店「フードショー」増床、1階に「ダイソー」大型店も

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東京都渋谷区の渋谷駅前にある複合商業施設「渋谷マークシティ」の商業ゾーンが、2021年6月までにリニューアルオープンする。

渋谷マークシティ。

開業21年を迎える井の頭線ターミナル・マークシティ

渋谷マークシティは東京地下鉄・東京急行電鉄・京王電鉄が主体となって開発した地上25階・地下2階建ての複合ビルで、2000年4月に開業。
建物は2街区に分かれており、東側(JR渋谷駅側)はおもに京王井の頭線渋谷駅渋谷エクセルホテル東急が入居する「マークシティイースト」、西側はおもにバスターミナル、東京メトロ車両基地、オフィスが入居する「マークシティウエスト」と呼ばれる。
また、両街区の下層階は商業ゾーンとなっており、そのうち地階・1階はおもに物販店が、2階の一部・3階の一部はおもにサービス店が、4階はおもに飲食店が出店する。

東横店閉店でフードショー増床-大型「ダイソー」も

今回、大型リニューアルがおこなわれているのは地階と1階。
そのうち、地階の核店舗である「東急百貨店 渋谷東急フードショー」は、2020年3月の「東急百貨店東横店」の閉店を受けて増床リニューアルされる。

旧・東横店。

「東急百貨店 渋谷東急フードショー」のリニューアルコンセプトは「SHIBUYA “ ENTERTAINMENT ”FOODSHOW」。
2020年9月より一部の売場を東横店からマークシティ地階に移設して暫定営業していたが、改装後はイースト・ウエストの地階、イーストの1階の殆どが東急フードショーの売場となる。
そのうち、仮営業中のウエスト地階は「生鮮・グロサリーゾーン」として2021年7月にグランドオープンするほか、イースト1階は「スイーツゾーン」となり、2021年6月にオープン。さらに、渋谷地下街には総菜などを販売する「デリゾーン」も展開し、2021年7月にオープンさせる。いずれも運営は東急百貨店となる。

渋谷マークシティの東急百貨店フードショーは増床へ。

なお、今回の改装に伴い銘店ゾーン「東急のれん街」は、2020年5月に「渋谷ヒカリエ ShinQs 東横のれん街」として移転リニューアルしたほか、2021年1月までに「アクアガール」「ユナイテッドアローズグリーンレーベル」「フライングタイガー」などが閉店している。

渋谷ヒカリエShinQs 東横のれん街 地下2階

このほか、ウエスト1階の大部分はあらたな核店舗として渋谷最大級の100円ショップダイソー 渋谷マークシティ店」が、2021年春にオープンする予定となっている。
ウエスト1階の延床面積は推定で6,000㎡ほどであり、ダイソーとしては都内屈指の大型店となることが予想される。

マークシティは渋谷駅前でありながら京王線やバスターミナル利用客以外は足を運ぶことが少なかった印象であるが、「東急百貨店の増床」に加えて「渋谷駅前では貴重な存在となる100円ショップの開業」によって、集客力が大きく増すことになろう。

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