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IDC大塚家具×ヤマダ、2020年6月19日開業-大塚家具7店内にヤマダ電機の売場「IDC OTSUKA×YAMADA」導入

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家電量販店最大手「ヤマダ電機」子会社の家具販売大手「大塚家具」は、IDC OTSUKA新宿・横浜・名古屋栄ショールームなど直営7店舗にヤマダ電機の売場を設置し、コラボレーション店舗「IDC OTSUKA×YAMADA」として2020年6月19日にリニューアル開業する。

IDC OTSUKA×YAMADA 大塚家具有明本社ショールーム。

ヤマダ電機の子会社となったIDC大塚家具

大塚家具は、2019年2月にヤマダ電機と資本業務提携を締結して以降、3月には両社間での人的交流を開始。5月にはヤマダ電機の大型直営店「LABI」「家電住まいる館」への商品供給を開始、7月には群馬県前橋市のヤマダ電機直営店「インテリアリフォームYAMADA」を大塚家具とのコラボ店舗に転換するなど、両社間での連携をすすめていた。
その後、同社は2019年12月30日付の第三者割当増資によりヤマダ電機の子会社(議決権比率51.74%)となっている。 ヤマダ電機家電住まいる館。

ヤマダ電機は、2020年2月に直営の旗艦店4店舗「LABI品川大井町」「LABI1日本総本店池袋」「LABI IFE SELECT千里」「LABI1 なんば」を大塚家具とのコラボ店舗にリニューアルするなど、家電製品と家具・インテリア商品の併売強化を推し進めている。
その一方で、これまでの大塚家具の直営店では、ヤマダ電機の商品は取扱われていなかった。
IDC OTSUKA×YAMADA LABI1なんば

大塚家具直営店の半数超、ヤマダコラボ店舗に

大塚家具は、2020年6月現在営業する直営店(11店舗+1営業所)のうち半数超となる、旧新宿三越南館の新宿ショールームをはじめとして、横浜みなとみらい・名古屋栄・有明本社・大阪南港・神戸・福岡ショールームの7店舗をヤマダ電機コラボ店舗へと転換させる。

IDC OTSUKA×YAMADA となる大塚家具新宿ショールーム。
(旧・新宿三越南館)

大塚家具は今回の直営7店舗コラボ店舗化について、「消費者は住宅取得や結婚に際し、家具・インテリアと同額以上の家電を購入している」「住宅取得や結婚を機にした家具・インテリアの購入は当社店舗売上の約3分の1を占める」ことを理由として挙げており、新宿・横浜みなとみらい・名古屋栄ショールームでは、家具と家電がワンストップで揃う「日本最大級の家具×家電コラボ店舗」として家電専用フロアを展開する。

IDC OTSUKA×YAMADA 大塚家具新宿ショールーム。
(フロアイメージ)

また、残る直営4店舗でもヤマダ電機の家電コーナーを設け「暮らしの新しい選び方」を提案・提供する店舗とする。

16日から全国でCM放映、大規模販促も実施

大塚家具は、今回の直営7店舗リニューアル・ヤマダ電機の売場出店に合わせて、6月16日より全国ネットでのCM放映を開始。
19日には大塚家具直営7店舗やヤマダ電機LABI新宿東口館・LABI新宿西口館で家具+家電同時購入特典やポイントアップ、折込チラシの配布など特別企画を実施する。

IDC OTSUKA×YAMADA テレビCM。


IDC OTSUKA×YAMADA テレビCM。

大塚家具の「IDC OTSUKA×YAMADA」コラボ店舗
ヤマダの家電専用フロア設置店舗
(暮らしの新しい選び方を提案する店舗)
  • 大塚家具新宿ショールーム
  • 大塚家具横浜みなとみらいショールーム
  • 大塚家具名古屋栄ショールーム
ヤマダの家電コーナー設置店舗
(暮らしの新しい選び方を提供する店舗)
  • 大塚家具有明本社ショールーム
  • 大塚家具大阪南港ショールーム
  • 大塚家具神戸ショールーム
  • 大塚家具福岡ショールーム

関連記事:ヤマダ電機、大塚家具を子会社化-2019年12月30日付の第三者割当増資で株式の過半数を取得
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ドン・キホーテ枚方店、2020年6月19日開店-ケーズデンキ跡で「お買い物テーマパーク」めざす

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大阪府枚方市の国道1号線(京阪国道)沿いに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ枚方店」が2020年6月19日午前9時に開店する。

ドン・キホーテ枚方店。

ドンキ、和光デンキ跡からケーズデンキ跡に移転

ドン・キホーテ枚方店の旧店舗は、2002年3月に関西地場家電量販店との共同店舗「ドン・キホーテwith和光デンキ枚方店」として開店。建物は地上2階建で店舗面積は1,281㎡、同社府内3号店だった。
ドンキは和光電気との共同出店や店舗引継ぎにより、関西での店舗網を急速に拡大したが、同社府内1号店であったピカソなんば店(旧・和光デンキなんば戎橋本店)は2004年に閉店、ドンキ府内1号店であった箕面店(旧・和光デンキ箕面店)は建替えのため2014年7月をもって閉店するなど、建物の老朽化や狭小な店舗規模もあり近年は減少傾向にあった。同様の理由から、枚方店も移転のため2020年5月10日に一時閉店していた。

ひらかたの「お買い物テーマパーク」めざす

ドン・キホーテ枚方店の新店舗は、ケーズデンキ枚方店跡に出店するもので、建物は地上2階建、売場面積は3,605㎡。
旧店舗の約3倍の面積を有する新店舗では、食品全体の品揃えを5倍、日用消耗品の品揃えを2倍に拡大し、冷蔵・冷凍食品を中心にアイテム数を大幅に拡充、通路幅を広く設計する。
また、近隣にテーマパークや公園が多数存在する立地特性を活かし、アウトドアグッズ売場を常設展開。ドンキが強みに持つコスメ関連売場を関西最大規模に拡大し、スマートフォン関連グッズやヘッドホンなど趣向性の高い商品、スポーツ用品についても取扱いを強化する。

お買い物テーマパーク。

新店舗では、遊園地をテーマとした店内演出を施し、地域に密着した枚方市の「お買い物テーマパーク」を目指すとしている。

ドン・キホーテ枚方店(新店舗)

住所:大阪府枚方市田口4丁目50-22
営業時間:午前9時~翌午前2時

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マロニエゲート銀座2、2020年6月19日リニューアル開業-旧・プランタン銀座「日本最大のユニクロ」に

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東京都中央区にある商業ビル「マロニエゲート銀座2」(旧・プランタン銀座)が2020年6月19日にリニューアルオープンし、核店舗として世界最大のユニクロ旗艦店「ユニクロ・トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」が1階から4階まで出店する。

マロニエゲート銀座2。

旧プランタン銀座、専門店中心に転換しつつあった

プランタン銀座はフランスの大手高級百貨店「オ・プランタン」のフランチャイズ百貨店としてダイエーにより1984年4月に開店。読売新聞社が保有する「読売銀座ビル」への出店だった。売場面積は22,212㎡。
2002年にダイエーの経営不振により株式が読売新聞社と三越に売却され、その後は高級服飾品中心から若い女性をターゲットとした百貨店への改装を進めたほか、専門店の導入を開始。一方で、高級百貨店である「オ・プランタン」との経営方針の相違も生まれたことから、2016年12月には商号使用契約の期限を以て一旦閉店することとなった。
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プランタン銀座の閉店セレモニー。

2017年3月のリニューアルオープン時には「マロニエゲート銀座2」に改称。ニトリを2フロアに増床するなど、専門店の導入を進めていた。

ほぼ「食品+ユニクロ+ニトリ+石井スポーツ」で構成

今回の改装では、まず2019年11月から12月にかけて地下2階~地下1階の「マロチカ」を改装。マロチカのうち、ファッション・ビューティーフロアである地下1階には帽子専門店「14+(イチヨンプラス)」、インポート雑貨店「Fun Duce」が、食品フロアである地下2階には洋菓子大手・シャトレーゼの都市型ブランド「YATSUDOKI」、台湾スイーツ「Meet Fresh 鮮芋仙」、北海道スイーツ「町村農場」、汁なし担担麺「ピリリ」の、合計6店舗が新規出店した。
2020年6月19日には、1階から4階の改装が完了。ユニクロが4フロアに亘って世界最大のグローバル旗艦店「ユニクロ・トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」として出店する。

ユニクロ・イメージ。

ユニクロの売場面積は約4,958㎡で、コンセプトは「LifeWearのすべてをここに」。
トータルクリエイティブディレクターに佐藤可士和氏、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞や高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したスイスの建築家ユニット、ヘルツォーク・アンド・ド・ムーロンをデザインチームに迎え「LifeWear」を体現する店舗となるとしている。
また、5階から6階は「ニトリ」(2017年3月増床リニューアル済み)となる。
かつてユニクロが出店していた7階については、ヨドバシカメラグループとなっている「石井スポーツ」がユニクロと同じ6月19日に開業する。石井スポーツは関東エリア最大級のキャンプコーナーを設置。また「アートスポーツ」「ブランドショップ」を併設する。

今回の改装完了により、旧プランタン銀座は百貨店業態からほぼ完全に脱することとなるが、日本百貨店協会への加盟は継続するものとみられ、今後も一部の店舗では百貨店共通商品券を使用することができる見込みとなっている。

マロニエゲート銀座2(旧プランタン)フロア構成
フロア テナント
7階 石井スポーツ
6階 ニトリ
5階 ニトリ
4階 ユニクロ
3階 ユニクロ
2階 ユニクロ
1階 ユニクロ
地下1階 マロチカ(ファッション・ビューティー)
地下2階 マロチカ(食品・フードコート・スポーツウェア)

 

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イオン大村ショッピングセンター、2020年6月19日リニューアル開業-浜屋が出店、17日・18日は休業

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長崎県大村市の「イオン大村ショッピングセンター」が2020年6月19日にリニューアル開業する。

イオン大村ショッピングセンター。

大村市の商業核「イオン大村ショッピングセンター」

イオン大村ショッピングセンターは、大村市が主導する大型リゾート予定地だった場所に「ジャスコ大村ショッピングセンター」として1995年4月に開業。2011年3月のイオングループ店舗ブランド再編に合わせて現在の施設名に改称した。売場面積は22,489㎡。
市内最大の商業施設で、イオン直営総合スーパー「イオン大村店」を核に、ストライプインターナショナルの「Green Parks topic」、サブカル系書店「ヴィレッジヴァンガード」、生活雑貨店「COSTA COURT」「生活実感工房」など50を超える専門店が出店する。
イオン周辺には、家電量販店「ヤマダ電機」や100円ショップ「ダイソー」、「スターバックスコーヒー」といったロードサイド型店舗や大村市役所、体育文化センター、中央公民館、市営野球場も立地するなど、市内の文化拠点となっている。

浜屋百貨店や明林堂書店など有名テナントが出店

今回のリニューアルでは、コンセプトに「いつでも家族みんなが立ち寄りたくなる場所」を掲げ、直営売場にはイオンの美と健康の専門ショップ「Glam Beautique」や生活雑貨ショップ「HOME COORDY」、旧・マイカルが展開していたスポーツ衣料・スポーツ用品ショップ「スポージアム」を導入する。

Glam Beautique.

先行してリニューアルを進めていた専門店フロアには、レディスファッション「Wrapin nine 9(ラッピンナイン)」「Patebloom garden(ペイトブルームガーデン)」や靴量販店「ABC-MART」、100円ショップ「キャンドゥ」、宮脇書店グループの「明林堂書店」、肉うどん・肉コロッケ店「うどんのたまちゃん」といったテナントが新規出店。
また、三越伊勢丹HD傘下の百貨店「浜屋百貨店」の「浜屋大村サロン」が本陣通り商店街から増床移転した。浜屋は移転を機に高級食品グロサリー専門店「北野エース」を始めとする大村初ブランドを導入するなど、取扱商品を拡充している。

浜屋百貨店 浜屋大村サロン。


ミスタードーナツも最新店舗としてリニューアル。

そのほか、「COMME CA ISM」「M2 by Sensounico」「a.v.v」といったテナントも館内移転、フードコートやトイレといった共用設備についてもリニューアルを実施する。

ベビーコーナーとキッズスペース。

イオン九州は、新規専門店導入によるショッピングセンターの魅力度向上と子育てママを応援する環境整備と品揃えを目指したとしており、リニューアルにより大村市内最大の商業施設としての魅力を高めたい考えがあろう。

大村浜屋のテナント
化粧品
・クリニーク ・エスティローダー
・MAC ・ボビーブラウン
ファッション
・詩仙堂 ・トーベル
・レディス&メンズ マックレガーショップ
・レディスブティック クールカレアン
・ミセスファッション Y2

・福砂屋 ・ヨックモック
・石村萬盛堂 ・北野エース

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イケウチゲート、2020年6月21日閉店-札幌・丸ヨ池内の本館、老朽化で解体へ

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北海道札幌市中央区の札幌市営地下鉄大通駅そばで営業する百貨店「丸ヨ池内」の本館である「IKEUCHI  GATE(イケウチゲート、丸ヨ池内本館)」が、老朽化のため2020年6月21日をもって閉店する。

IKEUCHI GATE.

丸井今井との提携を解消、独自路線を歩む百貨店

丸ヨ池内は1893年に池内金物店として創業。1968年9月に道内大手の百貨店「丸井今井」傘下となり家具・インテリアに特化した百貨店「丸ヨ池内」となった。
その後、1980年代より段階的に専門店比率を拡大、1998年1月に丸井今井との資本業務提携を解消、1999年3月に創業当初から手掛けていた直営家具・インテリア・DIY売場を廃止し、ファッションビル「IKEUCHI LIFESTYLE STORE」に業態転換した。
2010年10月には札幌三越から「NEX180(旧・札幌アルタ)」を取得し、2011年4月に本館を「IKEUCHI GATE」、NEX180を「IKEUCHI ZONE」として一体的にリニューアルした。

ZONE館内のようす(公式サイトより)。

池内グループは百貨店創業当初からの店舗の管理・運営を主要事業とする「開発・店舗事業」、特殊技術を必要とする宗教施設や商業施設のを設計・施工を得意とする「建装事業(池内スペースクリエイト)」に加え、1990年代から携帯電話販売、2010年代からは道内全域及び滋賀県(ピエリ守山)にアウトドア専門店「iGATE」を展開するなど、多角化経営に取り組んでいるが、かつては百貨店業態であり、長らく丸井今井と資本業務提携を締結していたこともあって2020年現在も日本百貨店協会に加盟している。

道内有数のアウトドアブランド集積を形成していた

IKEUCHI GATE(丸ヨ池内本館)の建物は地上9階地下1階建、店舗面積は6,334㎡。
池内グループが運営するアウトドア専門店「iGATE IKEUCHI」の旗艦店を核に、アウトドアウェアブランド「THE NORTH FACE」「Columbia」「HELLY HANSEN」、鉄道模型店「ポポンデッタ」、「タリーズコーヒー」など約30店舗が入居する。
IKEUCHI ZONE(丸ヨ池内新館)の建物は地上9階地下2階建、店舗面積は6,200㎡、延床面積は12,079㎡。
ファストファッション「ZARA」やロリータファッション「KERA」、総合ホビーショップ「ボークス」、手芸用品店「ユザワヤ」、100円ショップ「キャンドゥ」、ネットワークビジネス直営店「アムウェイプラザ」など専門店約20店舗に加えてオフィスなど入居する。

本館は解体へ-新館(旧・アルタ)のみの営業に

本館の閉館は老朽化によるもの。1953年の竣工から築70年近く経過するなど老朽化が進んでおり、耐震性にも課題がみられたため、閉店後に解体される予定だ。なお、竣工から築20年に満たない新館は今後も営業を継続する。
本館建物を所有する池内グループは、具体的な再開発計画について6月時点では発表していない。
大通周辺では2019年6月に閉館したスガイディノス札幌中央店跡地や2020年5月に閉店したススキノラフィラ跡地での再開発プロジェクトが検討段階にあり、池内跡も地域の魅力向上に結び付くような開発が期待される。

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コムボックス佐賀駅前、2020年6月20日開業-西友跡地、Aコープなど出店

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佐賀県佐賀市のJR佐賀駅前にあった西友佐賀店跡地に大和ハウスグループのショッピングセンター「コムボックス佐賀駅前」が2020年6月20日に開業した。

コムボックス佐賀駅前。

西友佐賀店跡地、大和ハウス系商業施設に

コムボックス佐賀駅前の前身となる総合スーパー「西友佐賀店」は1979年11月に開店。建物は地上4階建、売場面積は8,341㎡で、佐賀駅前の核として永年親しまれた。しかし、郊外型ショッピングセンターとの競合により2009年6月に無印良品が撤退するなど空き床が増え、末期には営業フロアを1~2階に集約していたが、建物の老朽化などもあり2018年3月に閉店した。

西友佐賀店。

跡地は佐賀市がJR佐賀駅前の一体再整備を目的に土地建物を取得する方針を示したが、大和ハウスグループなど民間企業主体の再開発が決定し、コムボックスが建設されることとなった。

佐賀駅前の商業と観光の拠点に

コムボックス佐賀駅前は地上2階建、売場面積は3,224㎡。
1階には核店舗として、Aコープ九州とJA佐賀市中央(佐賀市中央農業協同組合)が運営する食品スーパー「JAファーマーズAコープ街かど畑店」が出店する。野菜・青果売場は生産者直売コーナーを設けるほか、精肉は「佐賀牛」「肥前さくらポーク」「骨太有明鶏」など地元産品を中心に品揃えする。
また、全農直営のカフェ「みのりカフェ季楽」、産直・ギフト館「さが風土館 季楽」が併設される。みのりカフェでは国産米を使用したおにぎりを中心に100パーセント国産食材のドリンク、スイーツなどを提供。駅前に居ながら地元の名産を味わうことができる。なお、街かど畑・さが風土館は市内大財からの移転となるほか、JA佐賀市中央は本店・本部を4月にコムボックスすぐそばの駅前中央1丁目に新築移転させており、駅前にJAの拠点が集約されることとなった。
また、その隣には駅前という立地を活かし佐賀市観光協会とさが県産品流通デザイン公社による観光案内所「SAGA MADO」が設けられる。コンセプトは“目的地として集い、また来たくなる観光・県産品情報発信拠点”で、上質でおしゃれな佐賀らしい県産品の展示やテストマーケティングをおこなうとしている。

SAGAMADO。

このほか、1階には「NBCラジオ佐賀」の本部とスタジオなどが移転。2階にはドラッグストア「マツモトキヨシ」、100円ショップ「セリア」が出店するほか、7月には医療モールが開業する。
西友の撤退以降、JR佐賀駅近くにはスーパーマーケットが存在しない状況となっていたほか、佐賀駅の商業施設「えきマチ1丁目佐賀」にも空き店舗が目立つ状況となっていた。そのため、コムボックスは新たな駅前の商業・観光拠点として期待される。
(画像はニュースリリースと公式サイトより)

コムボックス佐賀駅前

住所:佐賀県佐賀市駅前中央1丁目4番17号
テナント・営業時間:

  • JAファーマーズ Aコープ街かど畑 (9:30 ~ 21:00)
  • さが風土館季楽 直販本店 (9:30 ~ 19:30)
  • みのりカフェ 季楽 (10:00 ~ 20:00)
  • SAGA MADO
    :Information Hub & Lounge (9:00 ~ 20:00)
    :観光案内 (9:00 ~ 18:00)
    :県産品展示・販売 (10:00 ~ 20:00)
  • 宝くじ佐賀駅前チャンスセンター(10:00 ~ 18:30) 
  • NBCラジオ佐賀
  • ドラッグストア マツモトキヨシ(9:00 ~ 21:00)
  • セリア(6月29日オープン予定)(10:00 ~ 20:00)
  • アートネイチャー(7月10日オープン予定)
  • あじさいクリニック(7月1日オープン予定)
  • のぐちクリニック(7月1日オープン予定)
  • 溝上薬局(7月1日オープン予定)

外部リンク:西友佐賀店
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ダイエー向ヶ丘店、2020年9月30日閉店-半世紀の歴史に幕、建替え・再出店めざす

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神奈川県川崎市多摩区の向ヶ丘遊園駅南口・民家園通り商店街にあるショッピングセンター「ダイエー向ヶ丘店」が、老朽化による店舗建て替えのため2020年9月30日に閉店する。

ダイエー向ヶ丘店。

向ヶ丘遊園のシンボル、50年の歴史に幕

ダイエー向ヶ丘店は岡田屋(モアーズ)傘下のスーパー「サンコー向ヶ丘ショッピングワールド」として1970年3月に開業。
サンコーとダイエーの提携により、1971年にダイエーの店舗に、1972年にダイエーの直営店となった。
建物は地上3階、地下1階で店舗面積は10,166㎡。ダイエーが所有する。

ダイエー向ヶ丘店。屋上には駐車場を備える。

テナントとしてダイソー、ノジマ、コメダ珈琲店などが出店。かつてはウェンディーズやドムドムも出店していた。

建て替え・再出店めざす-規模縮小か?

閉店は建物の老朽化によるもの。ダイエーは建て替え・再出店する方針を示している。
その一方で、近年同社が建て替え・再出店をおこなった店舗はいずれも面積が大幅に小さな商業施設となっており、マンション併設型店舗となるを含めて建物の大部分が住宅用地となる例も多い。
向ヶ丘店も駅前立地であり、広い土地を有することからマンション併設などこれまでの「ショッピングセンター」とは全く異なった小規模の商業施設となる可能性も高いであろう。
(撮影:昭和日記さん

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イオン甲府ココリ店、2020年11月30日閉店-再開発ビルの核店舗、僅か4年で

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山梨県甲府市の中心部・紅梅通りにある再開発ビル「ココリ」(正式名:紅梅地区再開発ビル)の核店舗である「イオン甲府ココリ店」が2020年11月末に閉店する。

ココリ甲府。

再開発ビルの期待の星だったイオン、4年で閉店

ココリは、2010年8月に開店。総事業費約107億円のうち半分を甲府市と山梨県、国がそれぞれ補助金として負担して2010年8月に開業した再開発ビルで、高層階は(タワーマンションライオンズマンション)、中層階は専門学校、下層階は商業施設で構成される。
開店当初のココリは地元の宝石産業をアピールするために「アウトレットジュエリーモール」が核となっており、不振を極めた。そのため、2011年12月には2階を「アニメイト」などが出店する「ホビータウン甲府」に改装することで活性化を図ったが、ホビータウンの来客がビル全体の集客不振を解消するには至らず、ジュエリーモールを核店舗に決めた行政の責任が問われる事態となっていた。

ホビータウン甲府。

そこで「イオンモール」が「イオンモール甲府昭和」の増床に合わせて2014年末にココリのプロパティマネジメント契約を締結。「毎日うれしいがココに」をキャッチフレーズに、2016年までにイオンリテールの運営する食品スーパー「イオン」(2016年7月開店)を核に、酒売場「イオンリカー」、「未来屋書店」といったイオン系テナントや、「築地銀だこ」、「サンマルクカフェ」といった飲食店が誘致され、普段使いしやすい商業施設として生まれ変わったことで以前と比較して多くの地元住民の利用が見られるようになった。

イオンモール甲府。

一方で、近年は2019年8月にイオン系の未来屋書店が、2020年3月に300円ショップが閉店するなど、テナントの撤退が相次いでおり、エントランスである1階にも非物販テナントであるマンションギャラリーや就労継続支援A型事業所が出店するようになっていた。
イオンリテールは撤退の理由を店舗が狭すぎることを挙げている。イオンの店舗面積は僅か871㎡のみしかなく、イオンリテールの店舗としては狭かった。イオンの閉店に併せてイオンリカーも撤退するという。
後継テナントは6月時点では発表されておらず、ココリのテナント撤退に拍車がかかる恐れもある。

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JR東日本、東京周辺の駅スタンプを2020年7月8日から全面刷新

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JR東日本東京支社は、エリア内の全78駅に設置される「駅のスタンプ」を「漢字モチーフ」の新たなデザインに変更することを発表した。

JR東日本東京支社・駅のスタンプ(西日暮里駅)。

東京駅周辺、駅スタンプを「全面刷新」

駅スタンプは昭和初期から主要駅に設置されているもので、日本国内や台湾では約100年に亘ってお馴染みの存在となっている。
JR東日本東京支社では2003年に江戸開府400年記念として管内ほぼ全駅に現在の駅スタンプを設置。一部駅ではそれ以前に設置されたデザインのものと併用されているなど、複数種類が用意されている例もあった。

上中里駅。

今回のスタンプ全面刷新は2003年以来17年ぶりのこと(一部駅では設置後にデザイン変更が行われたため17年ぶりではない例もある)。
設置駅は東京都内と千葉県内の常磐線と取手駅、武蔵野線南流山駅までの東京支社エリア全78駅で、これまでの風景などをメインにしたものから「漢字」と特産品・歴史などをモチーフにしたものへと変更されることになった。

新たな「駅のスタンプ」。
新宿駅の唐辛子は伝統野菜「内藤唐辛子」。

JR東日本によると、新デザインは日本古来の家紋から着想したもの。各駅社員のアイデアをもとに駅名だけでなく「駅名の漢字一文字」と「駅やその地域の歴史・特徴等を表現したシンボル」を組み合わせたといい、スタンプデザインのベースとなるフレームは4種類(六角形・丸・八角形・四つ丸輪)、色は5色(赤・朱・緑・青・紫)ある。また、英字も併記される。

NewDaysなどで「新スタンプ記念グッズ」発売

新デザインの駅スタンプは7月8日の始発から設置される予定。
JR東日本では、駅スタンプのリニューアルを記念し、7月8日から主要駅の「TRAINIART」や「NewDays」などで4つの記念商品を発売する。
(発売日などは画像を参照)

スタンプ刷新を記念した商品。

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MEGAドン・キホーテUNY砺波店、2020年6月23日開店-アピタ跡にインショップ風直営衣料強化型店舗

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富山県砺波市の北陸自動車道砺波IC近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)の総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY砺波店」が2020年6月23日午前9時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY砺波店。

自動車学校跡地のアピタ、MEGAドンキUNYに

MEGAドン・キホーテUNY砺波店の前身となるユニーの総合スーパー「アピタ砺波店」は、砺波中央自動車学校移転に伴う跡地再開発の一環として1999年7月に開店。建物は地上2階建、店舗面積は17,237㎡。
市内有数の大型商業施設として、ユニー直営売場を核に50を超える専門店が出店していたが、ドンキへの業態転換のため、2020年3月15日をもって直営売場を閉店、一部専門店のみ営業を継続していた。

直営のインショップ風衣料3ブランドを新たに導入

MEGAドン・キホーテUNY砺波店の営業フロアは1~2階、直営売場面積は7,617㎡。PPIH完全子会社のUDリテールが店舗運営を行う。
1階直営フロアでは、アピタ時代から引続き生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)の取扱いを行うほか、衣料品売場では新たにインショップ風の専門コーナーソリカラ」「Tシャツ屋」「さんだるや」を導入する。
ソリカラでは、約60点のシャツ・スウェット・パーカーを展開。Tシャツ屋では、富山県が舞台のアニメやマンガが多いという立地特性を活かし、約1,500点のキャラクターTシャツ・ロゴTシャツを展開。さんだるやでは、屋号の通りサンダル約900点を展開する。
2階直営フロアでは、ドンキが強みとする化粧品・カラーコンタクトレンズ・日用消耗品・ペット用品・家電製品・スポーツ用品に加え、玩具・ゲーム・キッズ衣料売場と遊具設置スペースを併設した「キッズゾーン」を展開するなど、従来からのシニア層に加え、ニューファミリー層や若年層の取込みをめざす。
また、テナントとしてファミリーファッションブランド「コムサイズム」やユニーの呉服を前身に持つ「さが美」100円ショップ「Seria」、富山地盤の書店「BOOKSフナキ」、エディオングループの家電量販店「100満ボルト」、新潟地盤のフードコート飲食チェーン「ピーコック」、東北・北陸甲信越地盤の「石焼ステーキ 贅」など、専門店約30店舗が営業を継続する。

かつての地域一番店、ドンキ化で再生なるか

アピタ砺波店が開店した当時、砺波市内には「コスモタウン21」(ジャスコ砺波店)や「砺波ニチマ」(砺波サティ食品館)などがあったが、アピタはそれらよりも広い“地域最大のショッピングセンター”であり、2000年代以降も別棟飲食店の新設をおこなうなど拡張を続けていた。
しかし、2013年2月に閉店した旧・ジャスコ砺波店が、2015年7月に「イオンモールとなみ」として建替による増床リニューアル開業したことで、地域一番店を明け渡すこととなった。
アピタは北陸自動車道砺波ICからも近く、アルビスイータウンとなみ(旧・砺波ニチマ)とともにロードサイドの商業核としての役割を担っていたが、イオンモール開業後は様々な業種のテナント撤退が顕著となっており、業態転換により施設の集客力を高める狙いがあるとみられる。

MEGAドン・キホーテUNY砺波店

住所:富山県砺波市太郎丸三丁目69番地
営業時間:午前8時~翌午前0時
(23日~25日まで営業時間を「午前9時~午後10時」に短縮)

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クスリのアオキ、ナルックスを2020年6月に買収-地場スーパー買収で「生鮮強化」へ

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北陸を中心とした本州各地に展開する大手ドラッグストア「クスリのアオキHD」(本社:石川県白山市)は、石川県の地場食品スーパー「ナルックス」(本社:金沢市)の全株式を2020年6月30日に取得し、完全子会社化することを発表した。

ナルックスの店舗(公式サイトより)。

アオキ、金沢のスーパー買収-一部店では鮮魚導入へ

ナルックスは鳴和フードセンターとして1964年に設立された食品スーパー。金沢市周辺に店舗展開しており、ここ数年の年商は約50億円前後で推移している。
クスリのアオキHDによると、ナルックスの店舗はお互いの強みを生かしたさらに買物のしやすい店舗への改装するほか、クスリのアオキの大型店にはナルックスを鮮魚テナントとして入居させる計画だという。

クスリのアオキ。

生鮮導入で成長した同業「ゲンキー」に対抗か

北陸では、アオキのライバルであるゲンキー(本社:福井県坂井市)が「フード&ドラッグ」として生鮮を導入したスーパーマーケット+ドラッグストアの店舗を出店、また既存店を「フード&ドラッグ」業態に改装することで人気を集め、売上を伸ばしている。

生鮮食品を導入するゲンキー。

クスリのアオキHDは「食品スーパーの持つ新鮮な食材の品揃えとドラッグストアの持つヘルス&ビューティー、日用品の品揃えを組み合わせる」としており、クスリのアオキもスーパーマーケットを傘下に収めることで、生鮮品の強化をおこないたい考えであると思われる。

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イオン伏見店、2020年冬閉店-旧サティ、建替え・再出店の方針示すも縮小か

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京都府京都市伏見区の伏見大手筋商店街横にある総合スーパー「イオン伏見店」が、建物の老朽化により2020年冬に閉店する。
イオンリテールは、現店舗を建替えて再出店する方針を示している。

イオン伏見店。

旧ニチイ・サティから42年の歴史に幕

イオン伏見店はニチイ伏見店として1978年11月開店。2020年現在の売場は1階から4階で、店舗面積は8,656㎡。建物はイオングループが所有する。
ニチイ伏見店から伏見サティに業態転換したのち、運営者のマイカルの経営破綻・2011年のイオンリテールとの合併によってイオン伏見店となった。

テナント・フロア案内。

2020年現在、イオンの調剤薬局、関西の大手喫茶店「ホリーズカフェ」、100円ショップ「キャンドゥ」など10店舗ほどのテナントが出店している。

建替え・再出店めざすも縮小か

閉店は建物の老朽化によるもの。近隣では、2019年に「プラザ大手筋」(旧西友)が同じく老朽化のために閉店したばかりであった。
イオンは跡地に新店舗を建設する方針を示しており、地元紙・京都新聞の報道によると近隣に仮店舗も設けるとしている。
一方で、現在のイオン伏見店は敷地面積の都合などから直営の駐車場が設置されていない(契約駐車場は2000円以上購入で1時間無料)。
新店舗には駐車場が併設されると思われ、現店舗よりも売場面積が大きく縮小されることはほぼ確実であろう。

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良品計画、ローソン都内3店舗で「無印良品」を2020年6月17日から実験販売-将来的には共同開発も

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無印良品」を展開する大手雑貨店「良品計画」(本社:東京都豊島区)は、大手コンビニ「ローソン」(本社:東京都品川区)での自社ブランド商品実験販売を2020年6月17日に開始した。

ローソンの店舗。

創業以来ファミマと提携していた無印良品

無印良品は1980年12月に、西武セゾングループの中核企業であった総合スーパー「西友ストアー(現・西友)」のプライベートブランド(PB)として誕生。1989年6月に西友全額出資の完全子会社として現在の運営会社(良品計画)が設立された。
ブランド発足以来長らく、無印良品と同様に西友を母体として創業した大手コンビニ「ファミリーマート」と提携関係にあり、セゾングループ解体後もファミマ各店舗に無印良品コーナーを設けるなど商品の取扱いを継続していたが、2019年1月をもって39年間の提携関係に幕をおろしていた。

ローソンと提携、今後は商品の共同開発も

良品計画は、同社が無印良品で販売中の約7,000品目のうち、生活に密着した肌着・靴下・化粧水・文具・レトルトカレーといった商品群約500品目を東京都内のローソンで実験的に販売する。
実験販売の対象店舗は都内3店舗、期間は約3ヶ月間にとどまるが、将来的には両社による商品の共同開発等を見据えているとしており、取扱店舗の拡大も検討段階にあるという。
ローソンは2020年現在、三菱商事の傘下となっている(株式の50パーセントを保有)が、無印良品も三菱商事が株式の約3.8パーセントを保有する大株主となっている。

両社双方が「Win-Win」の関係に?

ローソンは2020年春にPB商品「ローソンセレクト」を「L Basic」「L marche」に再編、ロゴデザインやパッケージを刷新するブランド再構築を推し進め、賛否両論を巻き起こしている。良品計画との提携は、ローソンによるPB改革の延長線上にあるものとみられる。
良品計画も都市部での旗艦店「無印良品 銀座」や駅ナカ駅チカ特化業態「MUJI com」の出店に合わせて、地方都市(上越市・鹿児島市など)での大型店出店計画やネット通販での販路拡大を推し進めているが、全国47都道府県に約16,000店舗を展開するファミマとの提携関係にあった当時と比べ取扱店舗数が大きく減少したため、代替となる販路の確保が課題となっていたとみられる。

無印良品コーナーを併設したコンビニ。

競合するセブンイレブンは、無印良品と同様に旧・セゾングループを母体に持つ生活雑貨店「ロフト」のオリジナル商品「by LOFT」を一部店舗で取扱うなど、コンビニ各社による雑貨強化の動きがみられており、ローソンと良品計画の提携は競合他社との差別化や販路拡大など両社双方にメリットがみられる。

「無印良品」商品を実験販売するローソン都内3店舗
  • ローソン久が原一丁目店(6月17日販売開始)
  • ローソン新宿若松町店(6月18日販売開始)
  • ローソン南砂二丁目店(6月19日販売開始)

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gooz JR横浜タワー店、2020年6月24日開店-スリーエフ「新型フォーマット」として久々の新規出店

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神奈川県横浜市西区のJR横浜駅に、首都圏地盤の中堅コンビニエンスストア「スリーエフ」の直営店舗「gooz JR横浜タワー店」が2020年6月24日午前8時に開店した。
gooz JR横浜タワー店。

スリーエフ唯一の直営ブランドとして生き残った「gooz」

goozは、スリーエフの「インストアファストフード強化型業態」として2004年2月に誕生。
コンセプトに「従来のコンビニに不足している“出来立て感”の訴求による、あたたかさ、和み、やすらぎを感じて頂ける店」を掲げ、従来型店舗と一線を画する商圏立地に応じた品揃えと店内調理の弁当・惣菜・焼き立てパン・コーヒーを特徴とした高級路線のコンビニとして、首都圏の繁華街を中心に多店舗展開を推し進めた。
しかし、スリーエフが2016年4月にローソンと資本業務提携を締結、9月から直営店舗の「ローソン・スリーエフ」への業態転換及び合弁会社(LTF)への運営移管を始めたため、gooz業態の店舗も大半が閉店することとなった。
その一方、スリーエフはgoozの運営継続を目的として、2017年12月に国分グローサーズチェーン(コミュニティストア)との業務提携を開始。2018年1月31日をもって全店舗が消滅した「スリーエフ」「q’s mart」と異なり、横浜市内のgooz(1店舗)と高速道路SA・PA立地のgooz EXPRESS(2店舗)はスリーエフ直営店舗として存続することとなった。
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2018年1月31日をもって全店閉店したスリーエフ。

スリーエフは2019年9月に、gooz業態1号店かつ唯一の路面店舗「gooz いちょう並木通り店」の増床リニューアルを実施。焙煎機「gooz Roastery」を導入する新型フォーマット店舗として売場の再活性化を図り、同業態を再び多店舗化する方針を示していた。これに合わせて、2020年4月には「goozブランド特設サイト」を開設している。

できたてパスタなど新商品を展開

gooz JR横浜タワー店は、JR横浜タワーの12階に出店するもので、店舗面積は162.03㎡、売場面積は121.85㎡。
出店立地の多様化を目指した新たな位置づけの店舗」として、店内厨房面積を大幅に削減。基幹店(母店)であるgoozいちょう並木通り店で製造した日替わり弁当(約10アイテム)を当日昼に配送するなど、オフィスランチ需要への対応とコスト削減を図る。
その一方、注文後に製造するパスタメニューを新たに開発、土日祝日には店舗横の屋上庭園「うみそらデッキ」(新型コロナウイルスにより閉鎖の場合あり)で楽しめるソフトクリームやオリジナルサイダー、クラフトビールを展開するなど、従来のコンセプトを変えることなく、細部に至るまで様々な工夫を凝らした店舗をめざすとしている。

スリーエフgooz JR横浜タワー店

住所:神奈川県横浜市西区南幸1丁目-1-1 JR横浜タワー12F
営業時間:午前8時~午後9時(平日)
営業時間:午前9時~午後7時(土日祝日)

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ドン・キホーテ大須店、2020年6月26日開店-OSU301ビル・大須の新たな核店舗

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愛知県名古屋市中区の大須萬松寺通り商店街にある複合商業施設「OSU301(大須301ビル)」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ大須店」が2020年6月26日午前8時に開店する。

ドン・キホーテ大須店。

名古屋・大須の玄関口として誕生した「OSU301」

OSU301(大須301ビル)は「大須30番第1地区市街地再開発事業」の一環として2003年12月に開業。建物は地上12階地下1階建で、建築面積は1,941㎡、延床面積は約14,809㎡。名古屋市内初となる組合施行の再開発プロジェクトとして、低層階に商業フロア、高層階にオフィスや住宅、クリニックモールが整備された。
開業当初は、地下1階に名宝観光のパチンコ店「ベイシティ名宝大須店」の別館(スロット・休憩所など)、1~2階に靴量販店「ABC-MART」や300円ショップ「三日月百子(ミカヅキモモコ)」などファッション・雑貨系店舗、3階は「大須中華街」として中華料理・中華食品専門店が入居していた。
しかし、2009年11月に大須中華街が営業終了・閉館、2017年には名宝観光が隣接する万松寺ビルに店舗を一本化した。
そのため、2020年5月現在は中古PC・スマホ専門店「じゃんぱら」やイヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」、TCGやガチャガチャ・プリクラ専門店、メイドカフェなど「大須」という立地特性を活かしたテナントが中心の施設となっている。

ドン・キホーテの看板が設置された大須301ビル。
大須中華街の名残として外壁に龍の装飾がある。

一方で、ドンキ大須店が出店する地階は、開業当初の核店舗であったベイシティ名宝大須店別館の撤退以降3年ほど地階がほぼ空き店舗となっており、核店舗不在の状況が続いていた。

ドンキ、OSU301の名宝別館跡にワンフロアで出店

ドン・キホーテ大須店は、OSU301(大須301ビル)地下1階のベイシティ名宝大須店別館跡に出店するもので、売場面積は1,022.7㎡。ドンキとしては愛知県内34店舗目、名古屋市内10店舗目となる。

ドンキ大須店では、ドンキが強みとするカラコンや玩具、バラエティグッズ、サロン専売ヘアケア用品の拡充に加え、食料品や家庭雑貨品、日用消耗品、医薬品、コスメ、理美容家電、オフィス用品、文具を取扱うなど、大須を代表する複合商業施設の新たな核として、若年層の「遊ぶ」、オフィスワーカーの「働く」、地域住民の「暮らす」、それぞれのシーンに対応した品揃えをワンフロアに凝縮した店舗を目指すとしている。

小さなドンキ、大須の新たな集客の核に

ドン・キホーテ大須店は、2014年11月に開業した「栄ナナイロ(ドン・キホーテ名古屋栄店)」や2020年3月にリニューアルを終えた「MEGAドン・キホーテUNY納屋橋店」など、市内中心部のグループ他店舗と比べるとかなり小規模な店舗となった。

ドンキ旗艦店の1つ・名古屋栄店。

小規模ではあるものの、幅広い世代に人気であるドンキは、OSU301のみならず「名古屋の原宿・浅草・秋葉原」として親しまれる「大須らしい」地域の集客核になるであろう。
(写真撮影:なこち)

ドン・キホーテ大須店

住所:愛知県名古屋市中区大須3丁目30-60 OSU301ビル
営業時間:午前8時~翌午前0時

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ユニー元朗ショッピングセンター、2020年6月20日開業-ユニー、約10年ぶり「新規出店」

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香港新界元朗区教育路に、ユニーの大型スーパー「ユニー元朗店(ユニー生活創庫元朗店・ユニー元朗ショッピングセンター)」が2020年6月20日にグランドオープンした。
(中文:香港UNY元朗店將於6月20日正式開幕。)

ユニー生活創庫元朗店。

ユニー香港、現在は地元企業がFCとして運営

ユニー香港は1985年12月に創業。同社は1987年6月に太古城シティプラザに百貨店業態1号店「ユニー生活創庫太古城店」を出店して以降、2007年に同社1号店を高級総合スーパー「アピタ太古城店」に業態転換、2010年6月にはジャスコの後継店舗として「ユニー生活創庫楽富店」を、12月には「ピアゴ徳生店」を出店するなど、新規出店や既存店のリニューアルを積極的に推し進めた。
また、2014年からはユニーの地元でもある岐阜県発祥の大手100円ショップ「Seria」との提携により、1990年代に消滅した高級インテリア雑貨専門店「私と生活」の屋号を用いて12香港ドルショップとして再生し、大型スーパーと同様に多店舗化を推し進めた。

アピタ太古城店。

経営規模の拡大を続けていた同社であったが、2018年5月のユニー・ファミマHD(当時)によるユニー香港株全株売却及び2018年6月に実施した「ユニコーンストア(UnicornStore」への社名変更に前後して、ピアゴ及び私と生活ブランドの全店舗を閉店、既存店の売場減床を実施した。
2020年現在、香港の大手不動産ディベロッパー「恒基兆業地産(Henderson Land/ヘンダーソンランド)」傘下となっており、「アピタ太古城店」「ユニー生活創庫楽富店」の2店舗のみを日本のユニーのフランチャイズ店舗としてユニーの屋号・CIなどをそのままに運営している。

久々の新規出店となる「ユニー元朗」

ユニー元朗店は、1989年に恒基兆業系百貨店「千色CITI STORE」1号店として開業した都市型ショッピングセンター「荃灣千色匯(KOLOUR MALL)」地下1階の長江和記実業(Hutchison)・百佳(PARKnSHOP)系高級食品スーパー「TASTE」跡に出店するもので、売場面積は約1,672㎡。10年ぶりのスーパーマーケット新規出店となる。
青果売場。

ユニー元朗店では、同社初となる食品・和雑貨専門店「沢屋」や海鮮丼専門店を導入。沢屋では量り売りのナッツ・ドライフルーツコーナーを販売するなど、日本の買物体験や日本のスーパーならではの品揃えを目指すとしている。
沢屋。

グランドオープンに先駆け、6月11日のプレオープン期間からは香港地場大手ステーキレストラン併設高級スーパー「Feather & Bone」、KEY COFFEE・バンダイナムコ傘下の「イタリアントマトケーキショップ」、「厨神 マスターシェフ ~濃厚の正宗港式~」、イタリアの高級ハムブランド「FERRARINI(フェラリーニ)」、うなぎ専門店「鰻喜」など6店舗がユニーのテナントとして常設店舗を出店。

店内・カネキュウ。

そのほか、「日本食品節」と題し、6月17日から29日まで東海地方のアピタ・ピアゴを中心に店舗展開する塩干物専門店「塩干の太助」や福井・北前船のカワモトのだし商品を取扱う「日本めちゃうま本舗さつき堂」、天后駅前のテイクアウト寿司専門店「中村屋 なかむらや」といったブランドが催事店舗を出店する。
また、6月20日から29日まで数量限定商品として、日本米専門店「香港精米所・三代目俵屋玄兵衛」が手掛ける「オコメール(米賀卡)」の開業記念バージョン(北海道夢美人/ゆめぴりか)や日本ブランド福袋など販売、あわせて記念品の配布もおこなっている。

店舗減少続いたユニー香港、復活なるか

ユニー香港の店舗は減少傾向にあったが、今後も恒基兆業地産グループの商業施設への新規出店、グループの百貨店との共同出店が見込まれる。
一方で、香港では、ユニーの日本国内店舗を傘下に収めたパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH/旧・ドン・キホーテHD)が展開する「DON DON DONKI」が店舗を増やしており、ユニーとは競合関係となっているため「ユニーFC」として日本と同じ屋号での運営がこのまま続くかどうかは不透明であるといえる。

ユニー生活創庫元朗店(ユニー元朗ショッピングセンター)

住所:香港 新界元朗教育路1號 元朗千色匯地庫1層
営業時間:9時~21時

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PIAGOプラス妙興寺店、2020年6月27日開店-アピタ・ユーストア・ピアゴ跡、「個店経営」新業態1号店に

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愛知県一宮市の名鉄本線妙興寺店前に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)グループの総合スーパー「PIAGOプラス妙興寺店」が2020年6月27日午前9時に開店する。

ピアゴプラス妙興寺店。

アピタ・ユーストア・ピアゴを経て新業態1号店に

PIAGOプラス妙興寺店の前身となる「ピアゴ妙興寺店」は、ユニーの高級総合スーパー「アピタ一宮店」として1986年6月に開店。2003年6月にユニーグループのディスカウント「ユーストア妙興寺店」として業態転換、2009年2月にはグループの運営会社及び店舗ブランド再編に伴い店舗名を「ピアゴ妙興寺店」に改称していたが、2020年6月12日午後6時をもって業態転換のため一時閉店、ダイソーなど一部専門店のみ営業を継続していた。

ピアゴにアピタやドンキのタピオカ・焼き芋店も導入

PIAGOプラス妙興寺店の建物は地上5階建、直営フロアは1~3階、店舗面積は7,790㎡、直営売場面積は5,573㎡。一宮市内の不動産会社である東洋繊維が所有する。
PIAGOプラス妙興寺店は「個店経営を本格導入したNewピアゴ1号店」として、ストアコンセプトに「すべては顧客の『楽しさ』につながる」」を掲げ、3フロアにユニー直営の食品・衣料・生活用品専門店を導入する。
1階にはユニー直営の生鮮食品スーパー「PIAGOプラス(ピアゴプラス)」が出店。
従来通り、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を取扱うほか、冷凍食品・アイス・ドリンク・酒・お菓子の品揃えを2割から5割に拡充。毎週金曜日に行われる5%割引デー(5%OFF感謝デー)を廃止するなど、EDLP型の店舗となる。

PIAGOプラス ロゴマーク。

2階にはユニー直営の大型衣料品店「APITA CLOTHING(アピタクロージング)」が出店。同業態としては鈴鹿美濃加茂に次ぐ3店舗目で、MEGAドン・キホーテUNY(UDリテール運営)以外の店舗への出店は初となる。
アピタクロージングでは、30代から40代の女性を対象としたナショナルブランドの衣料品やインポートバッグ、ブランドスニーカーに加え、PPIHグループが強みとする低価格コスメやアクセサリーを新たに展開。メンズ衣料も品揃えすることで、地域のお客さまのニーズにお応えできる店舗を目指すとしている。

APITA CLOTHING ロゴマーク。

3階にはユニー直営の医薬品・家電・雑貨専門店「デイリードラッグ」が出店。医薬品・家電・雑貨の上手な組み合わせや使い方を提案する「ソリューション型ドラッグストア」の創造に挑戦するとしている。

デイリードラッグ ロゴマーク。

PIAGOプラス妙興寺店には、業態転換前から引続き100円ショップ「ダイソー」や一宮市内に本社を構える珈琲店「MGコーヒー」、パン工房「ブーランコ」、カネ美食品の総合惣菜店「Kanemi」などのテナントが引続き営業を継続するほか、PPIHグループのタピオカ・焼き芋スイーツ店「tapi-mo」やピザ店「PIZZA ALBA」、生花店「HANACHAN LAND」も新たに出店する。

ユニーへの「ドンキ流個店経営」移植成功なるか?

PPIHグループ(旧・ドン・キホーテHD)は、業績不振が続くユニー運営店舗の再生を目的として、2017年11月にドンキとユニーの合弁会社「UDリテール」(現在はPPPH完全子会社)を設立。
2018年2月には双方の屋号を冠したダブルネーム店舗「MEGAドン・キホーテUNY」への業態転換を開始し、2019年6月にはユニー直営衣料品部門を「APITA CLOTHING(アピタクロージング)」として、MEGAドンキUNY旗艦店(2万㎡前後)向けに専門店パッケージ化するなど、UDリテールへの経営資源移行、総合ディスカウントストアへの移行による事業再建を進めている。

MEGAドンキUNY。

その一方、PPIHグループは、ユニーの主要顧客であった高齢層や贈答品需要への対応、グループ系列店舗との競合対策として、ダブルネーム店舗とは異なる“従来型の総合スーパー”という業態を維持した新業態の開発を行う必要に迫られていた。
ユニーでは、上記課題解決の一環として、2019年7月にドン・キホーテが成長戦略の柱としてきた「個店経営(個店主義経営)」への完全移行を実施、現場スタッフへの権限委譲を進めていたが、今回業態転換したPIAGOプラスと同様な売場の抜本的リニューアルはこれまで行われてこなかった。
PPIHグループは、妙興寺店と同様の業態転換を複数の既存店で行い効果検証する方針を示しており、第一号店の「個店主義」の手法が成功するかどうか注目される。

PIAGOプラス妙興寺店

住所:愛知県一宮市大和町妙興寺字白山西3番地2 
営業時間:午前9時~午後11時

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ジュンク堂書店福岡本店、2020年6月30日閉店ーMMT再開発で、西通りに仮店舗開設

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福岡県福岡市中央区天神の西鉄福岡(天神)駅、地下鉄天神駅近くにある複合商業ビル「メディアモール天神」(MMT)が再開発のため近く閉鎖されることにともない「ジュンク堂書店福岡本店」(淳久堂書店)が2020年6月30日に閉店する。

MMTビル。

かつては数年おきに店舗が変わっていたMMT

メディアモール天神は1979年に東急不動産グループの複合商業施設として開業。建物は地上9階地下3階建。開業当初は低層階(地階~地上4階)に東急不動産の「天神東急プラザ」が、高層階(5~9階)に東急ホテルチェーンの「天神東急ホテル」が出店したが、東急プラザは数年で閉店。その後は「ソロンコーポレーション」により「マルチマート天神(MMT)」として営業再開するもこちらも数年で閉店、その後は「ベスト電器」が福岡本店建替え期間中の仮店舗として使用したのち1997年からはマイカルグループのファッションビル「天神ビブレ」の女子中高大生をターゲットとした別館「天神ビブレ2」となったが同社の経営破綻を受けて2001年2月に閉店、さらに同時期に東急ホテルチェーンが撤退したことで建物全館が閉館状態となった。
その後、2001年11月には低層階が関西地盤の大手書店「ジュンク堂書店(淳久堂書店)」に、高層階に専門学校「ヒューマン・アカデミー」などが入居する「メディアモール天神(MMT)」となった。ジュンク堂書店は、当時日本最大級の面積の書店であった。2016年にはキャナルシティ博多などを運営するディベロッパー「福岡地所」が建物を取得していた。

天神ビブレとMMTビル。

数年おきに核テナントが変わったMMTであったが、ジュンク堂書店はこれらの核テナントのなかで最も長く営業することとなった。
サイゼリヤなどMMTビルの他のテナントは当面営業を続けるものの、夏ごろまでに順次閉店するものと思われる。

閉店のお知らせ。

再開発で建替えへ-ジュンク堂書店は再出店予定

天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和による民間再開発促進事業を推進しており、2024年を目処に天神ビブレと同じ区画内にある「福岡ビル」(2019年3月閉館)及び「天神コア」「天神ビブレ」(2020年3月)の跡地にオフィスやハイクオリティホテルを備えた西鉄グループの複合商業施設(地上19階地下4階建、延床面積約100,000㎡、高さ約96m)が開業を予定している。

福岡ビル・天神コア跡地に建設予定の建物イメージ。

MMTビルの建て替えもこれに伴うもので、建物隣接地(新生飯店・楽天地など)を含めてMMTビルを所有する福岡地所が再開発をおこなう。また、2021年に閉館する予定の、隣接する福岡市役所北別館との一体開発も検討されている。

手前から福岡市役所北別館・MMT・ビブレ。

新ビルは福岡ビル・天神コア跡と同様に19階建て規模となる予定で、2024年ごろの竣工を見込む。下層階には核テナントっとして「ジュンク堂書店」が再出店し、高層階はオフィスなどとする計画だという。

ジュンク堂書店、西通りに仮店舗

ジュンク堂書店は、天神西通りにある「天神西通りスクエア」にあった経営破綻したファストファッション店「フォーエバー21福岡天神店」跡に仮店舗を出店する。

店舗面積は現在の3分の1程度になるという。
ジュンク堂書店が出店した当時、福岡市天神エリアには紀伊國屋書店、福家書店、丸善、リブロなど多くの大手書店が軒を連ねており「日本有数の大型書店激戦区」となっていたが、近年は撤退が相次いでおり、仮店舗の開設を望む声が多くあった。
仮店舗は2020年8月上旬に開業する予定であるという。

FOREVER21跡。

ジュンク堂書店福岡本店(仮店舗)

住所:福岡県福岡市中央区大名1丁目15−1
営業時間:未定

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太陽家具、福岡西店・福岡筑紫野店を2020年6月30日までに閉店-福岡都市圏から完全撤退

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山口県に本店を置く家具店「太陽家具百貨店」は、旗艦店である福岡市西区福重の「太陽家具福岡西店」を2020年6月7日に、福岡県筑紫野市塔原東の「太陽家具福岡筑紫野店」を6月30日に閉店する。

太陽家具福岡筑紫野店。

事業立て直しを進めていた太陽家具

太陽家具百貨店は1947年4月に山口県宇部市で創業。2020年5月時点では、郊外型大型家具店「Life Stage TAIYO」、地域密着型家具店「太陽家具」を12店舗展開している。(熊本地震以来休業扱いのインテリア専門店「ANBIENCE+」1店舗を除く)
同社は1990年8月に、大型店舗1号店「太陽家具北九州西店(Life Stage TAIYO 北九州西店)」を百貨店「井筒屋本城店」跡に出店して以来、郊外型大型家具店とインテリア専門店の出店を加速。最盛期となる2008年には全国27店舗を展開していたが、低価格家具店などとの競争激化や事業立て直しの一環として、2012年1月までに首都圏・関西圏から全面撤退、2018年10月には大型店1号店の北九州西店を閉店、社員数を削減するなどリストラ策を進めていた
太陽家具北九州西店。(2018年10月閉店)

旗艦店閉店で福岡都市圏から完全撤退

太陽家具福岡筑紫野店は1997年2月に開店。建物は地上3階建。
九州自動車道筑紫野IC近くの幹線道路沿いへの出店であり、福岡都市圏初となるライフステージ業態の店舗であった。
太陽家具福岡西店は2000年10月に開店。建物は地上4階建。
開店以来、太陽家具グループ最大の売場面積(12,354㎡)を備えることから、同年8月に開店した福山店(10,000㎡)とともに同社の旗艦店としての役割を担っていた。また、西部ガスグループのマンションデベロッパー「エストラスト」のショールームや女性専用30分健康体操教室「カーブス」がテナントとして入居する。

店舗数、10年で半分以下に

今回閉店することが決まった福岡西店・福岡筑紫野店ともに、1万㎡前後の大型家具店であるが、現時点では跡地活用についての方針は発表されていない。
両店舗の閉店により、同社の営業店舗数は10年前の1/3となる10店舗、1万㎡級の店舗は福山店のみとなる。

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とらのあな三宮店・とらのあな静岡店、2020年6月30日閉店-両地域から完全撤退

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秋葉原に本社・本店を置く大手漫画・同人誌専門店「虎の穴(コミックとらのあな)」は、兵庫県神戸市中央区の「とらのあな三宮店」と静岡県静岡市葵区の「とらのあな静岡店」を2020年6月30日をもって閉店する。

とらのあなの古参店舗「三宮店」、20年近い歴史に幕

とらのあな三宮店は、神戸三宮センタープラザ西館3階フロアに2001年8月4日に開店。同社としては大阪なんば店(現・なんばA店)、日本橋店(現在は閉店)に次ぐ関西3号店であった。
三宮店は、積極的な統廃合や移転を行う同社店舗としては極めて珍しく、開店以来一切の店舗移転を行っておらず、2008年2月の店舗大規模改装時も隣接区画への売場拡張にとどまっていた。このため、2020年現在同社店舗としては2番目に歴史のある店舗となっている。

とらのあな三宮店。

さんプラザ・センタープラザ・センタープラザ西館には、とらのあな進出以前から数多くのアニメ・漫画関連ショップが集積しており、2010年代初頭まで代々木アニメーション学院も神戸校・神戸スタジオを設置するなど、秋葉原や中野サンプラザ、大阪・日本橋に匹敵するサブカルの聖地として古くから親しまれている。2020年現在も、アニメイトグループ各社を始め、アニメ・漫画・カードショップ・鉄道模型店など40~50店舗が軒を連ねている。
しかし、築40年超が経過するなど、中野サンプラザと同様に老朽化への対応が課題となっている。

静岡駅前からは10年ほどで撤退

とらのあな静岡店は2010年10月23日に開店。同社としては名古屋店に次ぐ東海地方2号店であった。
三宮店と同様、わずか200m圏内に駿河屋静岡本店やアニメイト、メロンブックスが出店するなど、地方都市としては高水準なサブカル関連の店舗集積を形成していた。

閉店理由は未発表、店舗網再構築の一環か?

とらのあなは2020年6月現在、両店舗の閉店理由について詳細を発表していないが、2019年の大須店・湘南藤沢店・宇都宮店、2020年2月の立川店閉店と同じく、店舗網再構築の一環と考えられる。
両店舗ともに、店舗周辺には地域随一といえるアニメ・漫画関連ショップの集積があるが、同社は以前から専売品の取扱いや店舗特典の拡充に取組んでいたこともあり今回の閉店発表は惜しまれる結果となった。

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