中華人民共和国が2021年3月1日より台湾産パイナップル(鳳梨)を禁輸したことに伴い、日本国内で台湾産パイナップルを買い支えようという動きが起きている。
それに伴い、全国各地のスーパーマーケットで台湾産パイナップルの取り扱いが開始されている。
パイナップルの一大産地である屏東県(屏東市・屏東公園)。
台湾パインの取り扱い拡大-地方スーパーも
台湾のパイナップル輸出は日本統治時代にハワイから移入するかたちで始まったもの。一時はその輸出量は世界一となっていたが、次第にフィリピン産などに押される存在となった。
高雄市の九曲堂駅前には、台北の商人である葉金塗氏が1925年に設立した台湾鳳梨工場が保存されており、当時の繁栄を偲ぶことができる。
当時のパイン缶詰のラベル(台湾鳳梨工場HPより)。
台湾産パイナップルの特徴は、芯まで甘く柔らかいこと。
台湾の政府系通信社「中央通訊社」などによると、2021年に台湾産パイナップルの輸入・販売を決めている日本のおもなスーパーは以下の通りとなっている。
- 西友・サニー(本社:東京都北区)
:7日より都内から順次拡大、西日本は中旬以降 - 食生活
ロピア(本社:神奈川県川崎市)
:販売中 - ベルクス(本社:東京都足立区)
:販売中、カットパイン100円から - ツルヤ(本社:長野県小諸市)
- イズミ ゆめタウン・ゆめマート(本社:広島県広島市)
- (追加情報があれば追記します/いずれも一部店を除く)
この他にも、高島屋など大手百貨店などでは以前から台湾産パイナップルを高級フルーツとして販売している。販売価格はおおよそ1玉500円台~800円台程度となる。
イズミ本社・ゆめマート。
なお、楽天市場など大手ECサイトでも、加工品を含めて通信販売を承っている例がある(下記、一例)。
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台湾・中央通訊社によると、2020年の日本の台湾産パイナップルの輸入額は2144トンだったのに対し、2021年は5000トンを超える見込みとなっている。
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