“角マック”の愛称で親しまれる熊本市中心部のファストフード店「マクドナルド熊本新市街店」が、熊本地震発生から約11ヶ月後となる3月30日に一部営業再開を迎えた。
営業再開したマクドナルド熊本新市街店。
熊本の繁華街を代表する待ち合せスポット復活
マクドナルド熊本新市街店は1980年に開業。
熊本市では旧・大洋デパート1階に出店していたマクドナルドの九州1号店「マクドナルド熊本大洋店」(1975年開業)が人気を博していたものの、デパートの経営破綻を受け1979年に閉店しており、熊本大洋店の後継店として出店した経緯がある。マクドナルド熊本大洋店が出店していた建物(解体済み)。
新市街店は「サンロード新市街」、「下通新天街」、「シャワー通り」の3商店街が交差する角地に位置しているため熊本県民からは「角マック」と呼ばれており、500mほど離れた「マクドナルド熊本下通店」(通称:下マック)とともに、中心商店街のランドマーク的存在として親しまれている。
1階のみ営業再開した角マック、今後は2〜3階も再開
2015年12月に改装が行われた新市街店だったが、2016年4月に発生した熊本地震により建物が被災。建物の耐震性の問題から店舗は休業を余儀なくされた。
震災後は同じく地震で被災したロードサイド店舗や下通店が次々と営業再開を迎えていったが、新市街店は再開のめどが立たず、角マックの今後を案じる県民が後を立たなかった。
しかし、2017年1月に店頭で「3月末の営業再開」が告知されると、県民からは安堵の声が挙がった。
約11ヶ月ぶりに営業再開を果たした熊本新市街店では、耐震性増強のための制震ダンパーの設置や東側入口を常時開放から自動ドアに変更、南東側の入口を閉鎖などの改装工事が行われた。
その一方で、店舗内ではカウンター上部おける商品宣伝用の液晶ディスプレイや注文番号案内の新設、コンセント設置席の増設など、2015年末の改装から更なるサービス面の増強が図られた。
リニューアルオープンを告げる告知。
3月30日のオープンでは1階のみの営業再開となったが、4月中旬には閉鎖中の2階と3階も再開する予定となっている。
なお、熊本県のマクドナルドはサンリブ清水建替えのため閉店した「マクドナルド清水サンリブ店」を除き、全店が営業再開を果たした。
外部リンク:熊本新市街店 | 店舗検索 | お店をさがす | McDonald’s
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